火山湖と溶岩竜1
2人が全力で逃げて数分後、2人は亜種から逃げつつボス部屋の扉を探していた。
「ヤバイ、全然見つからない」
「ルーン、亜種が追って来てる」
2人よりも移動速度が速い亜種から逃げることは相当難しく、ジリジリと距離を詰められていた。
「シルク、あったよあった。ボスの部屋の扉」
「ルーン早く扉開けて、もうそこまで来てるから。亜種が来てるから」
「分かった開けるよ」
ルーンが開けた瞬間、シルクはボス部屋に飛び込みルーンもすぐさま中にはいった。
「あ、危なかった。あとちょっとでやられちゃうところだったよ」
「こっちもこっちでヤバイっぽいけど」
そう言うルーンの目の前には大きな溶岩湖が広がっていて、その真ん中には四足歩行の赤いドラゴンがいた。
「避けて、シルク」
「うわっ危ない」
ドラゴンはシルクに向かって炎を吐きそれをギリギリの所でシルクはそれを避けた。
「シルク、とりあえず箒で飛んで上から攻撃して」
「分かった。【ライトランス】」
「私も【ゴーストカッター】【ゴーストカッター】」
シルクの上空からの魔法もルーンの紫色の斬撃波もドラゴンHPをほとんど削れていなかった。
「とりあえずこの溶岩湖をどうにかしないと私は直接攻撃できないし…あっ、シルク箒で私をドラゴンがいる地面まで運んで」
「わ、分かった。落ちても知らないからね」
そう言ってシルクはルーンのいる場所に箒で飛んで行きルーンはシルクの箒を掴みドラゴンの所まで向かった。
「シルク避けて、避けて私に当たるから」
「分かってるけど難しいんだよ」
シルクが飛んでる間も、もちろんドラゴンの攻撃が続いているため避けながら近づくのはかなり苦労することだった。
「シルク早くして、早くしないと攻撃に当たるから」
「攻撃パターンは分かってるんだけど範囲が広いからなかなか近づけないんだよ」
「あーもういい。私、一か八か飛び降りる」
「えっ、ちょ…」
ルーンはシルクの静止を無視して箒を掴んでいた手を離すとそのまま真下の地面に着地した。
「シルクー今まで通り魔法使って攻撃して、その間にドラゴンの近くまで行くから」
そう言うと、ルーンは溶岩湖の上にとびとびで浮かぶ地面に飛び移りどんどんドラゴンに近づいていった。
「【ライトランス】【ライトホーミング】」
「いいよ、そういう感じで攻撃を続けて」
「了解【ライトボール】【ライトボール】」
シルクの連続攻撃につられるようにドラゴンのターゲットはシルクに向けられ、双方の魔法とブレスが上空で交差していた。その内にルーンはドラゴンの裏側にまわりこむことに成功していた。
「よし、【ダブルスラッシュ】【ダブルスラッシュ】」
「ナイス、ルーン。じゃあこっちも【ライトランス】」
2人の全力の攻撃でドラゴンのHPを1割削ることはできたもののまだまだ先は長いことは確かだった。




