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氷の道

会議から時間が過ぎ、満月がのぼる夜となり襲撃班のルーン、アヤメ、シュウ、フィアは氷壁の外に出て【蒼空学園】の拠点がある北の砂漠に向かっていた。


「ルーン先輩、あとどれくらいで拠点につきますか?」


「う~ん、とりあえず森を抜けるまでは1時間もかからないくらいで拠点までだと妨害がなければ大体2時間から2時間半ってところかな」


「それは良いんだけどよ、俺たちが今歩いてるこの氷の道はなんだ?作戦説明のときは聞いてなかったんだけど…」

シュウが言う通り今、4人はフィアが作った森を横断できるようなチューブ状の氷の道を歩いていた。


「フィアさんに頼んで作ってもらったんですよ。こっちの方が敵からの奇襲されないですし道も迷わないんですよ。もちろん、砂漠からは普通に歩きますが」


「ルーンちゃんの作戦はいつも1つネジが外れて面白いものだと思ってたけどこれを作るには私も結構苦労したんだよ。まぁ、入口を作ってあとは氷の妖精さんに任せただけだけどね」


「氷の妖精さんって…それよりもフィアさんのMPとかは大丈夫なんですか?フィアさんにとっては格下かもしれませんが相手はトップ12の3人含む約500人ですよ」


「大丈夫大丈夫、MPに関しては歩いてきた氷を吸収して回復できるから問題無いし疲れもないよ」

フィアはそう言いながら道に突き出ているつららをへし折りその氷を食べて見せた。


「ちょ、フィアさんそんなの食べて大丈夫何ですか?」


「大丈夫だよ。私が作ったものだし、この身体だったらお腹を壊したり調子を崩すことは無いから」


「まぁ、そうですけど…それより今さらですがこの氷の道は目立つ気がするんですけど」


「うん、かなり目立つよ。今頃【蒼空学園】の偵察部隊がこれを発見して報告してるころじゃない?」

ルーンは軽く言ったがその内容にシュウとアヤメは唖然としていた。


「そ、それって普通にヤバイんじゃないんですか!」


「あぁ、このままだと入口で待ち伏せされるんじゃねぇのか?どう対処するつもりなんだリーダー?」


「そこも考えはあるんで心配しないでください。まぁ、結局フィアさん頼りにはなるんですけど」

ルーンはそう言ってフィアとアイコンタクトをするとフィアはため息をつきながらも何かを察した。


「あっ、そうそう、これは私に一番言えちゃうことなんですが一応ここにいる全員に言っておきます」


「なんですか先輩?」


「一応対策はしておきますが砂漠っていう戦いにくい足場ですから、屋外で戦闘をする場合はくれぐれも足をとられないようにしてください」


「あぁ、わかった。たしかに今回の戦闘は屋外でやるだろうからリーダーの言う通り覚えておくよ」

シュウがそう言うと他の2人も頷きながら戦場に向かうときのように真剣な雰囲気になっていた。

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