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深まる疑問

フィアが仮眠室で仮眠をとりに行ったあと、エイルは少し疑問に思っていたことをルーンに聞いた。


「そういえばルーンちゃん、結局氷壁を破壊してこの拠点に侵入してきたのってどんなプレイヤーだったの?」


「一言で言えば理想のゾンビ系重量級アタッカーって感じですね」


「そうそう、素早さは無さそうでしたけど素で私の糸を簡単に斬ることができるパワーとフィアさんの攻撃を一撃でも耐えられる防御力、そしてそのHPをゾンビのように自然回復する回復力…」

ブランはアリアの特徴を話していくうちに段々と頭のなかでパズルのピースを埋めていくような感じがした。


「うん、あれはすごかった。でも、おじさんもシュウさんも知らないプレイヤーってなると不思議だよね。なんか、ここに来る前の情報が何にも無いブランみたい」


「私と似ている…」


「そうだな。俺もあの異常なステータスとプレイングで有名にならない方がおかしいと思う。吹っ飛ばされたときも俺は上手く受け流したつもりだったんだが…」


「たしかにシュウさんは普通に受け流そうとしていたのに無理やり力でもってかれた感じでしたよね」

ルーンたちがあのときのことを思い出しながら話しているとき、ブランはずっとなにか考え事をしていた。


「でも、そんなすごいプレイヤーとなるとなにか1つの強力なスキルがあるんじゃないかな。STRを常時3倍にするまだ未発見のスキルとか」


「それは無いと思います。アリアはあの男勝りな性格の状態とは違う聖女のような性格のときもあるのを1度見たことありますから」


「へぇー、そうなんですね。そっちの姿も見てみたいですけど戦闘するのは嫌ですかね」


「聖女…っ!なるほど、だからか」

ずっと考え事をしていたブランはなにかを思い出したようで1人納得した顔をしていた。


「ど、どうしたのブラン?何がなるほどなの?」


「いや、あのアリアというプレイヤーについて少し引っかかることがあったのでずっと思い出そうとしていたんです。そしたら、アリアの正体がわかったんですよ」


「えっ!本当かブラン。それなら教えてくれ!」

ブランがアリアの正体がわかったというのでシュウは問い詰めたがブランはそれに難色を示した。


「皆さんに教えることはできません。ですが、師匠にだけなら教えられます」


「それって…あ~、そういうことね。わかった、じゃあ私だけが聞くからブラン耳打ちして」


「先輩、何を察したんですか?教えてくださいよ~」


「アヤメ、たぶん2人の触れちゃいけない秘密に関する内容もあるってことだよ。だから、2人に聞いても絶対に答えてくれないだろうしここは大人しくひきさがろう」

エイルのこの説得にアヤメも渋々頷き、ブランはルーンにアリアの正体を耳打ちした。

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