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間違い

2人は路面電車を降りて、目的の出入り口から狩り場となるダンジョンに向かっていた。


「ルーンがいい狩り場を知っているって言ったから私は有無を言わずについてきたけど何で火山のマップなの。暑いから正直言って嫌なんだけど」


「シルク、嘘はだめだよ。ここはゲームの世界なんだから対して気温も変わってないし、ここら辺の敵は今の私たちにとって結構ちょうどいいレベルなんだから」


「はい、はい分かってますよ。でも、こんな所だからなんとなく暑く感じるでしょ」

2人はダンジョンまでの道中は特にてこずることもなく、雑談しながら進んでいった。


「っと、やっと着いたか。結構ここまで来るの長かったね」


「私はここ最近、箒ばっかり使ってたから本当に疲れたよ」


「まぁ人は普通にいたし、しゃーないよ。でも、ここからはダンジョンの中だから好きなだけ箒に乗ってていいよ」


「よっしゃ、じゃあ早くダンジョンに入ろう」

ルーンはシルクに促され、ダンジョンの中に入るとあることに気がついた。


「し、シルク…あの…ダンジョンが違う」


「え、どういうこと?ここはどこからどうみてもダンジョンじゃん」


「私たちが今から行こうとしていたのは【火山洞窟】っていうダンジョンで今、私たちがいるのは…」


「【炎山の溶岩湖】ってなってるね」

シルクはルーンの久々の失態に驚きつつも、少し安心する気持ちもどこかにあった。


「なんだろう。ルーンは親や親戚が死ぬ前はこんなことたまにやってたのに死んでからは全く隙がなくなって人としては完成はされてたけどやっぱり私はこっちのルーンの方がいいな」

シルクは昔のことを思い出しつつ、ゲームを楽しんでいるルーンを見てなんとなく昔のルーンが戻ってきた感じで嬉しかったが、当の本人は焦りに焦っていた。


「そんな感傷にひたってる場合じゃないよ。シルク、どうしようここ推奨レベル26だよ」


「大丈夫だよ。私は水の魔法もつかえるし、箒で飛べる。そして、ルーンは高い身体能力と頭の良さがあるから」

シルクはとまどっているルーンを必死になだめていた。ルーンはとまどってしまうと、全く頭が回らないためルーンは冷静になってもらわないと使いものにならないをシルクは知っていた。


「シルク、ごめん。結構時間かけてここまで来たのに間違えて他のダンジョンに入ったなんて…しかもかなりレベルの高いダンジョンだし」


「いいから、それはいいから。早く行くよ、ここにいたらいつまでたっても外に出れないし、さっさとクリアして目的のダンジョンに行こう」

ルーンは完全にブルーになっていたがこのあとシルクが必死に励まして数十分後、何とかルーンのやる気をとり戻すことが出来た。


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