表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
275/299

崩れた氷壁

一方、その頃ゲーム内、【犯罪者ギルティナイト】の拠点もとい氷の要塞では侵入を試みようとしている【蒼空学園】のプレイヤーたちをフィアが屋上から妨害していた。


「【アイスタワー】【アイスバリケード】【グレイスショット】【スノーカッター】」

フィアはなんとか壁を破壊しようとしてくる相手に対し、氷壁の先に妨害となる氷雪物を積み上げ、氷壁を登って来ようとする相手には攻撃で倒したり牽制をいれたりした。


「フィアさん!【FirstStars】を攻略してきた5人全員が無事に戻って来ました!」


「えぇ…えっ!もう、なの?ちょっと早くない?」

フィアのいる屋上にアヤメが5人全員が無事に帰ってきたことを報告しにきた。


「ルーン先輩がクランリーダーの特権っていう瞬間帰宅機能で帰ってきたんです。それで、今から作戦をたてたいってルーン先輩が言ってるので食堂に一緒に来てくれませんか?」


「それはこの状況だとちょっと無理。とりあえず、私が足止めしてるからその間にみんなで作戦会議しておいてって伝えてきて」


「は、はい分かりまし…」


ーバリンバリンバリンー


「…っ!」

フィアとアヤメがそう会話をしていると氷壁の方から大きな音が聞こえ、その方向を見てみると氷壁は破壊され、その影響で作られた氷の門から緋色の制服に身を包んだ金髪で巨大な両刃斧持ちの女プレイヤーが現れた。


「ふぃ、フィアさんの氷があんなにも簡単に…。あの人って有名なプレイヤー何ですか?」


「いや、少なくとも私は知らない。だからアヤメ!ルーンたちにこの状況を報告してきて!私はあの女プレイヤーと侵入してきたプレイヤーをトラップとスキルでできるだけ足止めして時間を稼ぐから」


「は、はい!」

アヤメはフィアの指示を聞いて返事をするとすぐにこの状況をルーンたちに知らせるために屋上をあとにした。


(くっ…あの氷壁をあそこまで粉々にできるとしたらSTRは異常数値レベルの高さだと思っていい。あれが瞬間的なものか素なのか、ここではっきりさせるべき!)


「【つららの雨】【召還:アイスゴーレム】」

フィアはとりあえず両刃斧持ちの女の力量をはかるために上空からの攻撃とアイスゴーレムを3体召還した。しかし、次の瞬間フィアの目を疑うようなことが起こった。


「【ぶんまわし】」

ありふれた技、何度も見たことがある重量級武器の広範囲技だが彼女のそれは今まで見たどの技よりも豪快で攻撃に重さがありそうなものであり、フィアが召還したアイスゴーレムを一瞬で消し飛ばし、他のプレイヤーが次々と倒れていく攻撃もまるでダメージを受けてないかのように気にせず前進していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ