二層到着
今日は短めです。
2人はダンジョンに入って十数分でボス部屋の前に到着していた。
「シルク、MPの方は大丈夫?」
「うん、ポーション飲んだから大丈夫だよ。いつでも行ける」
「じゃあ、行くよ」
ルーンはそう言うと、扉に手をつき勢い良くボス部屋の扉を開け放った。
「ゴブリンの上位種ってところか…シルク、一気に上から魔法打って」
「了解【ファイヤータワー】【ライトランス】」
「さすが、高火力が出る魔法だね。だけどこっちも負けてられない【ダブルスラッシュ】【ダブルスラッシュ】」
シルクの高火力魔法によってボスのHPは3割削れ、ルーンの攻撃で【蛇毒の短剣】の付属効果である通常攻撃毒付与でボスに毒を与えることができた。
「よし、シルクそのまま攻撃を続けて、私は避けるのに集中する」
「OK、【ウォーターランス】【ファイヤーランス】」
シルクは箒で飛んでいるためいくら攻撃力の高いボスでもリーチが短ければ攻撃は当たらず、ルーンはただとばっちりを受けないために攻撃をよけているだけでよかった。
「ルーン、あとHP1割くらいしかないけど私は攻撃しなくていい?もうMP残り少ないんだけど」
シルクが1人で攻撃し始めてから数分でボスのHPはほとんど削れてしまい、HPが低くなって変化したボスの攻撃パターンもルーンには全く当たらなかった。
「いいよ。毒まわるのをまつから攻撃を避けるだけでいいから」
「はーい」
この後、シルクとルーンはボスの毒ダメージを待ちつつ、ボスの攻撃を避け続けた。
「そうだ。ルーン、毒じゃ最後HP1だけ残っちゃうよ」
シルクは毒ダメージではとどめをさせないことを思い出したかのようにルーンに言うがルーンはそれもしっかり頭の中にはいっていた。
「分かってるよ。しっかりそこも考えてるから【気配遮断】」
ルーンは【気配遮断】でボスのヘイトを無くし、ボスに一閃して残っていたHP1を0にして倒した。
「案外楽に勝っちゃったね」
「レベル差はNPCじゃ埋められないだろうし攻撃パターンも私は分かっていたから避けるのは簡単だったって…まぁ、本番は二層にいってからだよ」
「はい、はい。分かってますよ」
2人は軽口をたたきながら、入ってきた扉と対面にある扉を開け、二層の世界に足を踏みこんだ。




