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塔の上り方

一方、ルーンとブランは塔の入口を守っていたプレイヤーたちを倒し塔のなかにのりこんだ。しかし、塔のなかにももちろんプレイヤーはいる上にそれを倒しながら進むのは困難なことだった。それがルーンとブランでなければ…


「【シャドウカッター】【蜘蛛の糸】」


「【粘糸】【蜘蛛ノ巣】」


「な、なんだこれは!」

ルーンが敵のHPをある程度削ったところで2人の糸系スキルでこのフロアにいるプレイヤー全員の動きを封じた。


「ブラン、時間が無いからさっさと殺っちゃって」


「わかりましよ師匠!【焔蜘蛛召還】焔蜘蛛【渡り火】」


「うわわわぁぁぁ」

ブランの召還した焔蜘蛛が敵に絡まっている糸に炎を引火させ、炎で一気に焼かれていった。


「指示してアレだけど、えげつない攻撃の仕方だよね。糸を絡ませて炎で焼くって」


「まぁ、そうですよね。でも師匠は私の糸がそうそう燃え尽きないから下の階層から目障りな雑魚が上がって来ないように足止めする作戦をたてたんですよね」

ブランの説明通り今2人がいる塔の中層で炎の海を作り出すことで上と下で敵を分断することで少数の敵を狭い空間で倒すのが向いている2人に有利な状況を作り出した。


「それはそうだけど、私はそんな悪役みたいな口調で作戦会議した覚えは無いよ」


「たしかにそうですけど、敵の拠点の塔に乗り込むなんて悪役か正義の味方くらいのものですよ」


「それなら私たちは正義の味方ってことだね」


「【犯罪者ギルティナイト】が正義の味方って…面白い冗談ですね。まぁ、そんな冗談より目の前の敵に集中してください師匠」

ブランの言う通り階段をのぼった先には敵が何人かいた。しかし、その敵は全て杖や弓を一貫して装備していた。


「わかってるよ【加速】【トリプルスラッシュ】」


「じゃあ、私も!【鋼糸】【貫通糸触手】【放電】」

ルーンは上層階にいる敵が接近戦に弱い遠距離プレイヤーだと把握していたため、一気に距離を詰め敵が攻撃する前に仕留め、ブランは硬化させた糸で敵の身体を貫き、電撃は糸を伝い全体にまとめてダメージと麻痺の状態異常を与えた。


「ブラン、残ってるHP全部削るまでやっちゃって」


「はい!【放電】【放電】【放電】【放電】【放電】」

ブランは更に身体から電撃を放ち、敵全員が倒れるまでそれを続けた。


「ふぅ、結構しぶとかったですね。師匠、MPポーションもらえますか?」


「いいよ。ほら、飲んだら行くよ。下でも上でも時間稼ぎしてもらってるから」


「わかりました。それじゃあ、行きましょう」

ブランはルーンから渡されたMPポーションを一気飲みすると先に行こうとするルーンのあとを追うように次の階につながる階段に走って向かった。

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