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第4回イベント2日目1

一方、外に出たルーンは他クランの拠点や地形の特色を把握するためのマッピングをしていた。


「私たちの拠点周辺はベーシックな森、マップ中央は木は低いけどジャングル、南に行くと草原が広がってその向こうには3大クランどれか1つの拠点である船がある」


「東は火山に氷山が集まる山岳地帯になっていてそこにも同じく3大クランの拠点である塔、北は砂漠地帯になっていてその奥に学校みたいな建物…これも3大クランの拠点」


「地形とかの法則性はいまいちつかめないけど、クランの拠点の位置については大体把握できた。とは言っても何ヵ所か巡って法則性を見つけただけだけど」

ルーンは影のなかを飛び移るように移動しながら自分の印をつけたマップを見ていた。


「あとはあのクランのメンバーを見つけて接触できれば最高なんだけど…」


「まぁ、あと1時間探して見つからなかった素直に帰るとしますか」

ルーンは心配そうな顔をしたシルクの顔を思い浮かべるとそう呟いた。


(…っと!そんなこと言ってるうちにターゲットを発見。人数は…予定通り8人か…)

ルーンは木の影に隠れ、様子を伺っている相手は緋色の学生服に身をつつんだ8人組だった。


「おい、ここら辺のクランはもううちが潰したんじゃねぇの?なんで、こんなところを見回りに…」


「他のクランが攻めてくる可能性が夜は高いんだよ。早めに見つけて対策をたてるんだって」


(武器は盾剣2人、杖2人、短剣1人、槍1人、斧1人に鞭1人…大丈夫そうだね。あとはこれを…)

ルーンは会話をしながら見回りをしている8人組の後ろの草むらに向かってあらかじめ拾っておいた石を投げ込みわざと音をたてた。


「誰だ!」


(今だよね!)


「【トリプルスラッシュ】」


「「グハッ…!」」

ルーンは相手の注意が後ろに向いた瞬間、前から攻撃を仕掛け盾剣使いと鞭使いを1人ずつ即死スキル【暗殺者】で一瞬にして葬り、影に戻っていた。


「なっ!どこかに消えた。全員集合!全方位警戒!」


「「「「「はい!」」」」」

ルーンの攻撃動揺するも、リーダーらしき杖を持った男が指示を出し、全員が1ヶ所で背中合わせになった。


(ふぅ、もっと動揺してくれるかと思ったけど…慣れてるって感じか。でも、この状況は私の方が有利だよ!)


「【シャドウカッター】【シャドウカッター】」


「はっ…!グハッ…」

ルーン固まっている集団に物体貫通能力のある【シャドウカッター】で全体に2本の短剣から2回ずつ合計4回を与え、こちらも【暗殺者】の能力で4人を即死させ、残りは斧使いとリーダーの杖使いだけになった。


「やばいぞこれ…撤退した方がいいんじゃねぇの?」


「あぁ、それ賛成だ。逃げる…」


「【ファントムスラッシュ】」

ルーンは逃げようとした2人のうち斧使いの後ろにワープして2回斬りつけた。その男は即死こそ免れたものの、【血傷】状態になっていた。


「やっと、姿をあらわしたか…ってこいつ!」


「あぁ、気づいたなら早いです。まずはあなた、死んでください!【ダブルスラッシュ】」

ルーンは斧を持った男の攻撃を簡単にあしらい、4連撃を加えあっさりと倒した。


「お前は、トップ12の1人の…」


「そうだよ。ちょっと、君たちに用があってね。話だけでも聞いてくれないかな?」


「話なんて聞くまでも…!」

ルーンは啖呵をきった杖使いの男の背後をとり、短剣の刃をその男の首筋につけた。


「さぁ、選んで。ここであなたが無駄死にして最大規模のクランとあなたたちの【蒼空学園】が戦争状態になるか…私たちのクランが条約締結をしたがっていると幹部に伝えに行くか…まぁ、連絡がとれるなら呼んでもらった方が良いか」


「そんなの決まってるだろ。俺が死んだところでうちのクランには何のダメージも…」


「あっ、そういえばこのゲームって魔法はあんまり痛くないけど、斬撃や打撃は結構痛いしHPが残ってるなら四肢は斬り落とすこともできるんだよね」

ルーンはそう言いながらその男に短剣をジリジリと突きつけ殺気とともに脅した。

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