イベント情報
シルクが箒を手に入れてから一週間と少しがたった頃、イベントの詳しい内容が公開されることになった。
「初めてのイベントってなんだろうねシルク」
「まぁ、無難なものでくるんじゃないのかな。初めてのイベントだしバトルロワイアルとか」
2人はイベントの内容を考えながら、イベントの内容が発表される町の中心の噴水の前でまっていた。
「久しぶり~みんな元気にしてた~?今からFLOのアイドルマリーが今回のイベントの内容を発表するよ~」
マリーがそう言うと、歓声が起こりまわりの人達のテンションがあがっているのがわかる。
「まず、第一回目のイベントのタイトルはモンスターボックスだよ~」
「そしてそして、マリーが少しだけプレーするからしっかりみててね~。百聞は一見にしかずって言うから詳しい説明はあとで確認してね~」
この一言にこの動画を見ている人全員が説明しないのかよと、ツッコミを心の中でしつつも、イベントのテストプレーの動画が見れることは嬉しいことであった。
「それじゃあ、マリーはいってきまーす」
そう言うと、マリーは光になって消えてダンジョンのボス部屋のような画面に切り替わった。
「とーちゃーく。じゃあスタート」
スタートの声と同時にモンスターが3体現れ、それをマリーは手に持っていた片手剣で倒していった。
「こうやってモンスターを全て倒すことでウェーブがおわって、また次のウェーブが始まるよ~」
マリーはちゃんと説明をしつつ、モンスターを次々に倒していった。
「モンスターを倒すと、回復アイテムが落ちることがあるからそれでHPやMPもしっかり回復してね~」
「っと、そうだ、今はここまでしか見せられないけど本番は30分間モンスターがずっとが出るから最後まで生き残れるか、どれだけモンスターを倒したか、どれだけダメージを受けなかったかをポイントにして順位がつくからみんな頑張ってね~」
「ルーン、どんなイベントになるから今からたのしみだね」
「うん、でもまずは詳細な情報を確認しないと…」
放送が終わり、まばらになっていく町の真ん中で2人はイベントの詳細な情報を確認することにした。
「えっと…つまり1ウェーブに出てくるモンスターはどんどん強くなっていって、10ウェーブごとにボスクラスのモンスターが出てくる」
「そして回復アイテム以外のアイテムの持ち込みは可能、でも5個までの条件付き」
2人はそれぞれでイベントの詳細をまとめつつ自分にできるこれからの準備を考えていた。
「これからどうする、ルーン?私たちずっとあそこしか行ってなかったし、それなりにはレベルも上がったけどあそこでレベルアップは効率が悪いよ」
「分かってるよ。だから、今から2層に行こうよ。あっちのほうがレベルの高いモンスターもいるらしいし」
「二層に行くのは賛成だけど【月狼の毛皮】は今何個集まったの?」
シルクはルーンの【月狼の毛皮】集めのことを気になっていたが自分の飛行練習と【白狼の毛皮】で今まで聞けてなかった。
「大丈夫だよ。あと残り42個だし、シルクは【白狼の毛皮】は集め終わったし、まぁイベント前だからレベルアップ優先ってことで」
「じゃあ、問題無いのか。それなら今から二層に行くためのダンジョンに行こう」
そう言うと、2人は立ちあがってさっそく二層に行くためのダンジョンに向かって歩きだした。




