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2日目に向けての作戦会議

「じゃあ、ここまでが明日の作戦だけど…なにか不明なところとか疑問点とかありますか?」

ルーンが2日目の行動を説明し終わり、質問が無いか確認するとシュウがスッと手をあげた。


「はい、シュウさんどうぞ。何かありましたか?」


「別にもう1度説明を要求したいんじゃないけどよ、2日目はそんなに動かなくていいのか?今日の防衛だって俺とアニさんはほとんど何にもしてなかったぜ」


「そうだよ。たしかに今日の作戦は上手くいきすぎてるレベルで良かったけどボクとしてはもう少し攻撃に戦力さいてもいい気がするけど…」


「お2人ともが言いたいことはわかりました。ですが、正直明日は今日以上に敵が来るのは確実な上、今日みたいな半日ではなく丸1日なので遠方にいる大規模クランの襲撃の可能性もあるので防衛を重視したいんです」

ルーンの説明にシュウとアニは確かに、という風に納得していたがエイルはその説明にある疑問を感じた。


「たしかに今の説明は納得だけどそれはこれからも続くことなんじゃないの?」


「はい、エイルさんの言う通りなんですがこれは今の状況による判断です。今回このイベントの参加クランは約150、そのうち約135が小中規模のクランです」


「なるほど…師匠が言いたいことが大体わかりました」


「えっ、どういうことなの?ブランちゃん」

ルーンの言いたいことがわかったのかブランは含みを持たせて自慢気に説明し始めた。


「簡単ですよ。今日、私たちのクランが潰したのは同盟クランを含めて約45の小規模クランです。もちろん、私たちだけのクランが戦闘しているわけでは無いのでそれよりもクランの数は減っているはずです」


「それがどうしたって言うの?」


「つまり、この2日目で小中規模のクランがほとんど消えるということです。そうなればあとは大人数で行動する大規模クランたちの様子を伺って守備か攻撃かを随時入れ替える状態で立ち回れば良いということですよね師匠」

ブランは長々と得意気に説明すると、ルーンの方を見て答え合わせを求めるような仕草をした。ルーンもそれに答えるように立ち上がってブランの話の補足を始めた。


「ブランの話してることは大体合ってるけど、あと大規模クランの戦力を少しでも削れるからってのもあるかな」


「なるほど、だからまだイベントマップ全体を把握できてない今日は攻めに転じて明日は時間に余裕がある上で攻めて来る敵を返り討ちにして他のクランにとどめを刺してもらうってことで合ってる?」


「フィアさん、そういうことです。まぁ、2日目は要するに耐久作戦ってことで。もちろん、他のクランの動き方次第では違う作戦を出していきますから」

ルーンの作戦の根本を聞き、全員がそれに納得するように頷いた。そして、ルーンはさっとアイテムボックスから1枚の紙を出してきた。

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