表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
230/299

第4回イベント1日目1

ルーンたちが目を開けると目の前には説明動画で見た大きなクリスタルがあった。


「とりあえず、全員いるみたいだね」


「あぁ、だけどここはどこだ?なんか豪華な室内ってことは分かるけどよ」


「そうですね。まずは窓かこの建物の入口を見つけましょう。フィアさん以外の人は周りの状況把握をお願いします。フィアさんは急な奇襲に対応するためにここで待機で、10分後にここにもう一度集合ということで」

ルーンがそう言うと全員が頷き、フィアを残して周辺の状況把握のためにクリスタルのある部屋から出た。そして20分後、10分遅れで全員集合した。


「ご、ごめんなさい…」


「もう良いですよ。アニさんが全く方向感覚が無かったことを忘れてた私の責任です」

集合時間が10分遅れたのはアニが広いこの場所でさっそく迷子になってしまったからである。


「それより、ここだけど周りは深い森でそのなかにポツンとある洋館みたいな建物だったよ」


「師匠、あとここは昔使われていたようで部屋の多くには家財道具や日用品なんかもありました。あと、この屋敷の地図を見つけたんですけど、どうやらこの部屋は食堂室のだったそうです」


「なるほど…エイルさんってスキルで何kmも先が見えましたよね。うちみたいな洋館が何軒もあるか見てもらうことってできますか?」


「うん、それならもうやったよ。どうやら、うちみたいな大きな建物が乱立してるわけじゃないらしいけど、いくつか分かったことがある」

エイルはそう言うとイベントマップを開いた。イベントマップは初めから全プレイヤーが持っており、自身のクランの拠点が赤い印となって表示されている。ちなみに今回のイベントステージは第2回イベント同様東京をモチーフにした形になっているが、地形などは一新されており、全く違う場所となっていた。


「まず、僕たちがいるのはこのマップの西端、つまりマップの端にいる状態だ。そして、周りを見ていたら面白い建物を3つ見つけた」


「面白い建物って…何ですか?」


「1つ目は僕たちの左側、つまりこのマップの北端にある大きな学校のような建物、2つ目は僕たちの右側、つまりこのマップの南端に浮かんでいる豪華客船、3つ目は僕たちの真正面、つまりこのマップの東端にそびえ立つ大きな塔、ルーンちゃんならこれが何なのか想像ついてるよね」


「はい、つまりこのマップの4つの端にある大きな建物がこのゲームの最大クランの拠点でありクリスタルがある場所ってことですよね」

エイルの情報をもとにルーンが導き出したその答えは、まさしくこのイベントの肝となるものであった。


「なるほど、大きなクランほど拠点が大きくて目立ちやすい…。これは結構危険ですね。ルーン先輩、ここは早めに防御の準備をした方が良いですよ」


「うん、そうなるね。ここの近くにもクランの拠点はあるだろうし、これだけ目立つ場所なら初日は狙われやすい…フィアさん、予定より早めにアレの準備をお願いします」


「了解だよ。任せて!」

フィアはそう言うと、ブランが見つけてきた地図で屋上に行くルートを確認してすぐに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ