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悪魔の使い

ルーンがクランメンバー全員に今回のイベントの作戦についての説明してから翌日、ルーンはゆっくりとまったりとクランハウスでくつろいでいた。


「ルーン、なんでずっとクランハウスにいる?レベル上げとか私たちにはやることがあるんだよ」


「そうですよ師匠。善は急げです」


「たしかに2人が言ってることは合ってるけど、こういうことも言えるよ。果報は寝て待てって」

ルーンがそう言うとクランハウスの扉を2度叩く音がハウス内に響いた。


「ほら、予定時間通り来てくれた」


「来てくれたって一体誰が…」

シルクが質問しようとしたとき、ルーンは答えを言うかわりに扉を開けた。


「チェインさんじゃないですか!」


「やぁ、ルーン、シルクと…あとそっちの白髪の子は…」


「ブランです。今後ともよろしくチェインさん」


「あぁ、よろしく。それで、ルーンさっそくで悪いが重要な話があるんだが…」

チェインの言葉をさえぎるようにルーンはチェインの口元に自身の人差し指を当てた。


「言わなくても分かってます。次のイベントでうちと組みたいって話ですよね。まぁ、リリスが絶対に私を敵に回したくないってところでしょう?」


「さすがルーン、全くもってその通りだ。俺もリリスにお半泣きされながら頼まれて来たんだ」


「ははは…チェインさんも大変なんですね」


「あぁ、自分のクランのことはほとんどリリスがやってるが、その他の傘下のクランは俺とかに任せっきりで何にもしてくれなくて大変だよ」

チェインは笑いながらそう言った次の瞬間、真剣な顔をしてルーンに質問をした。


「それで、ルーン。クラン同士で手を組む話だが、了承してくれるか?」


「それについてはもちろん受けます。私たちにとっても【FirstStars】とその傘下のクランが敵対してこないどころか味方になってくれるのは心強いです」


「とりあえず、同盟を結んでくれてありがとう。あと、これは同盟を結んでくれた礼だと思って聞いてくれ」


「なんですか?」

チェインはそう前置きをしてから、周りに3人以外に人がいないことを確認した。


「よし、これは次のイベントに関係する話だが【蒼空学園】と【ミルキーウェイ】が手を組んだ」


「…っ!なるほど、だからリリスは私たちと手を組むことにしたんですね。まぁ、ルーンが恐いってのもあるでしょうけど」


「その通りだ。戦力的にも俺たちはその2クランに組まれたら勝ち目が無いからな。それじゃあ、俺はそろそろ失礼する。レベル上げをしに行くからな」


「チェインさんも上手いですね。これじゃあ、遠回しに私たちが裏切ったら他の2クランに潰されて共倒れになるって脅すなんて」

ルーンの読みに対してチェインは顔色1つ変えずに振り向いてルーンに言った。


「そんなつもりは無かったけど、結論そうなっちゃうよね。だから、お互い協力しようって話だよ」


「そうですね。まぁ、私たちが単独で裏切ったらそっちには勝てませんから裏切りなんてしませんけど」

ルーンの言葉を聞くとチェインは扉を開けて、クランハウスの外に出た。


「ルーンの作戦通りに【FirstStars】が同盟を結びにくるとは…」


「まさに師匠のプラン通りいや、シナリオ通りに全て進んでますね」


「あぁ、そうだね。あとは、この本命クランが裏切りを起こさなければ完璧だよ」

ルーンの構想通りに進む第4回イベントCCWの準備、このままルーンの作戦通りにすすむのだろうか。それとも…

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