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集団戦闘1

第4回イベント情報の一通りクランメンバー全員で確認すると、ルーンはフィアを連れて出ていった。


「あーあ、師匠とフィアさん行っちゃいましたね」


「うん、でもルーンは私たちにやってもらいたいリストなんか作って出てったし…」


「とりあえず、上からやっていくか。えっと…まずは訓練場での団体戦術?」


「あぁ、この前言ってた集団戦闘の強化のためなんじゃない?でも、あの2人はどこに行ったのか…」

ルーンとフィアの行き先が気になるものの、他にやることも無いため、とりあえずルーンの言う通り訓練場で集団戦闘の訓練を行うことにした。


「それで、まずは何をすればいいの?」


「この紙には、腕試しに10分以内にレベル100のミノタウロスを一体倒すって書いてあるぞ」

この訓練場は決闘場と同じくオリジナルの設定で戦闘ができ、違いとはいえば決闘場は対人戦であり訓練場はモンスターのAIで疑似戦闘ができるシステムである。


「じゃあ、おじさん。設定よろしくね」


「分かってるよ。じゃあ、5カウントいくよ」

エイルが5カウントを開始させると同時に、大きな斧を持った牛の怪物が現れた。


「よし、みんな行く…」


「【跳躍】【首落とし】」

カウントが0になった瞬間、アヤメは誰よりも速くミノタウロスに近づき首を一瞬で斬り落とし、ミノタウロスは光となって消えてしまった。


「う~ん、アヤメちゃんがいれば10分どころか10秒もいらなかったみたいだね」


「まぁ、それが私のアイデンティティーですから。それより、次はなんて書いてあるんですか?」


「いや、特に何も…」

シュウの言う通り、ルーンから渡された紙にはそれ以降のことが書いてなかった。


「これで訓練が終わりって訳でも無いだろうし…」


「ルーンは何を考えて…あっ、ルーンからメッセージだ。これからのことも書いてある」


「シルク、それ読み上げて」

ルーンのタイミングの良すぎるメッセージに戸惑いつつも、シルクはそれを読み上げ始めた。


「うん、分かった。えっと、多分レベル100ごときのミノタウロスはアヤメが瞬殺しちゃってると思うので、次のメニューを送ります。骸骨船長レベル120を1体と骸骨海賊レベル80を100体、ステージを森、モンスターの持ち武器を全てにして10分以内にクリアしてね」


「な、なるほど…分かった、設定してみよう」


「でも、なんでリーダーは俺たちにこんなことさせてるんだろう?普通にどこかのダンジョンに入ってやった方が経験値も入って一石二鳥だろうし…」


「まぁ、ルーンは説明無しになんかやったりやらせたりするけど、全部意味があってのことだから絶対に無駄では無いと思うんですけど…私にもいまいちわからないです」

そんな話をしていると、エイルがルーンが指定した設定を全て終わらせ5カウントをスタートさせた。

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