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ライバルとなる存在

「そ、そんな情報も買えるんですか?」


「あぁ、アーツは他のクランのことをよく教えてくれた。特にトップ12がいるクランについて…」

エイルはそう言うとルーンと目を合わせると、入れ替わるようにルーンが話し始めた。


「私たちと同じレベル10のクランは情報通りなら現状このゲームにはうちを含め、4つのみだそうです。残り3つのクランは【FirstStars】、【蒼空学園】そして【ミルキーウェイ】というクランです」


「【FirstStars】はリリスとチェインさんがいるクランで【蒼空学園】はシュウさんが元々所属していたクラン、それはわかるけど最後の【ミルキーウェイ】ってクランは…」

シルクは2つのクランについては少し知っていたが、【ミルキーウェイ】というクランは初耳だった。


「【ミルキーウェイ】っていうのはこのゲームのトップ、つまりフィアさんの上に唯一立っているアスタロというプレイヤーがリーダーをつとめているクランで、あとトップ8の一角であるクローネというプレイヤーも所属しています」


「つまり、現状その【ミルキーウェイ】が最強クランってことなのか?」


「いいや、どうもそうでもないらしいですよ。たしかに単体最強クラスのプレイヤーが2人は【ミルキーウェイ】にいるけどそれだけで最強って考えるのは違います」


「じゃあ、他の2つのクランはどんな感じなの?トップ12が所属してるクランってことはわかるけど…」

アニが質問するとルーンはモニターに図のような画像を映し出した。


「まず、【FirstStars】についてはこのゲーム最大規模のクランだね。【FirstStars】本体が最大人数の1000人が所属しているのはもちろん、大手芸能事務所が上にあることもあって傘下に大小様々なクランがある」


「なるほど、まるで大企業とその下についている下請けの中小企業みたい…」


「うん、アヤメの考え方で間違いないと思う。なんでも、【情報屋】の情報がたしかなら現状で傘下のクランも含めれば5000人以上のプレイヤーがいるらしい」


「そこに、リリスとチェインとあと1人ジャックっていうトップ12に入るプレイヤーがいるから数だけのクランとも言えないのが特徴だよね」

ルーンの説明とエイルの補足に他のメンバーが納得している表情を浮かべていた。


「次は【蒼空学園】だけど、それは【情報屋】なんかより実際所属していたシュウさんの方が詳しいと思いますので、説明お願いできますか?」


「…わりぃ、リーダーそれだけは無理だ。いくらキョウヤと因縁があるからって元々いたところの情報を流すようなことはしたくない。だから、俺の口からは何も言えない…」

シュウはルーンにバツが悪そうにそう言うとルーンはホッとしたような顔をした。

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