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FLOのAI事情2

絹塚は宇佐美の話そうとしていることの理由を理解すると、頷き了解した。


「うん、確かにそれなら近日中に面白いことが起こるから話しておいたほうが良いかもな」


「面白いことって…」

森田がそう言いかけると、宇佐美はさっさく話し出し森田の言葉をさえぎった。


「よし、まぁ小難しい用語を使ってもわからないだろうし、簡単に話すよ。それに私もまだ眠いから頭が回らないのもあるんだけど…」


「じゃあ、俺も聞いていこうかな」


「何でも良いよ。邪魔しなければ」

森田は絹塚と宇佐美の間に静かだが何か刺々しいものを感じ、2人の関係について触れないようにしようと思った。


「それじゃあ、まず森田…くんだっけ?FLOのモンスターAIで一番性能が高いのは何だと思う?」


「性能が高いAI…どこかの高難易度ダンジョンのボスですかね?それとも、亜種のモンスター…」


「まぁ、たしかにそのどちらとも性能が高いモンスター型AIだけど、一番ではないんだよなぁ」


「それならどのモンスターが…」

森田が宇佐美に聞き返そうとしたとき、後ろに立って聞いていた絹塚が答えた。


「GODsだろ。奴らの戦闘学習能力はAIのなかでも最高ランクのものだ」


「せいかーい。まぁ、プロジェクトリーダーさんが答えられなきゃダメだから当然だよね」


「ちょ、ちょっと待ってください。何ですかGODsって?」


「あれ?お前には説明してなかったか。いわゆる神話とかで語り継がれている神がモチーフになっているモンスターたちだ。今、プレイヤーが干渉しているのは風神、雷神、ツクヨミの3体になるな」

森田は絹塚が言ったことをすぐにメモすると、宇佐美が続けて話をした。


「まぁ、絹塚くんが言ったことがGODsって感じだね。その下に大まかに人型モンスター、人間型モンスター、イベントボスモンスター、亜種モンスター、ボスモンスター、大型モンスター、中型小型モンスターって順になるよ」


「な、なるほど…あの、質問いいですか?」


「別にいいけど何かな?」


「人型モンスターと人間型モンスターってどう違うんですか?聞くだけだと同じに聞こえるんですけど…」

森田の質問の答えはいたって単純であり、詳しい説明を聞けば分かることであった。


「簡単に言えば人型モンスターは人間の姿だけど、魔族だったり妖怪だったりする人間じゃないモンスターのこと。それで人間型モンスターはそのまんまの意味で敵NPCが人間ってこと。まぁ、人間型はプレイヤーと同等レベルの知能を持ってるAIって感じだね」


「なるほど、そういうことだったんですね。じゃあ、次はそのAIたちがどれくらい…」


「はい、絹塚くんこれで良いよね。これから、AIの動作確認をして30分後には会議だから」

宇佐美は更に話を聞こうとする森田の言葉をまたもさえぎり、話の終わりを告げた。


「しょうがない。森田、今日はとりあえずここまでにしよう。仕事を邪魔するわけにはいかないから」


「は、はい」


「じゃあ、そっちも頑張ってねー。一応また話を聞きたくなったら来てくれてもいいから」


「わ、わかりました。それじゃあ、ありがとうございました。お言葉に甘えさせてもらうこともあると思いますのでよろしくお願いします」

森田は丁寧に挨拶をすると、絹塚のあとを追うようにAI担当部署を出た。

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