気まぐれな報酬
ルーンがワープした先は一番始めにアバター作成をした空間にポツンとガチャガチャの台が置かれた場所だった。
「これにコインを入れて回せばいいのか…。とりあえず、ブロンズコインでやってみようかな」
『今回のイベント報酬についての説明を受けますか?』
ルーンがガチャガチャの台に触れようとすると、ゲーム画面から説明を促す選択肢が出てきた。
「説明か…。まぁ、別に受けなくてもいいかな…」
「ちょっと待った!ルーン、何で私の説明を聞こうとしないのよ~」
ルーンがいいえの選択肢を選ぶとガチャガチャの隣にマリーが出現した。
「うわっ!なんであなたがここに来たの?」
「決まってるじゃん。私がこのガチャの説明をするためだよ~。なのに、なんでいいえ押すの?」
「いや、だってガチャするだけでしょ。説明なんて必要無いって…」
「そう!だから、私ひまなんだよ~。別に説明聞かなくても良いから話だけしようよ~」
ルーンはマリーが本当にAIか疑うほど、駄々をこねてきたので仕方なく話ながらガチャを回すことにした。
「で、これの中身の確率はどんな感じなの?」
「コインの種類にもよるけど高ランクのコインほど、その人の持っているステータスやスキルにあっているスキルとか武器とか装備とかが貰えるって感じだよ~」
「なるほど…レア度よりもそのプレイヤーにあっているものが出されるのか…」
「まぁ、レア度に関してもそのコインのランクで確率は変動するけど、最高レアリティのものをブロンズコインで当てようとしたら100億枚でも足りないレベルだよ~」
ルーンはそれを聞いて納得のいったような顔をしてガチャを見つめた。
「それなら全く出ないってのもって言われるのも納得か…。じゃあ、私も回すしてみるかな」
「あっ、そうそうこれは私からのお礼ね~。ルーンにならあげても大丈夫ってPからも言われてるから」
マリーはそう言うとアイドル衣装のスカートからゴールドコインを1枚取り出し、ルーンに渡した。
「えっ、貰っちゃっていいの?ってか、マリーに大丈夫って言ったPって誰?」
「私のプロデューサー兼プログラマーの人だよ~。だからPって呼んでるの~」
「マリーって本当にAIなの?スゴい人間っぽいけど…」
「まぁ、私は人間と同じレベルの学習能力と表現力を持ってますから~」
ルーンはあっけらかんとして話すマリーを見て嘘をついてないことを感じとりなんとなく納得した。
「はぁ…もう何でもいいや。よし、気をとりなおしてマリーのくれたゴールドコインでガチャを回してみるか」
「おぉ、やっちゃえやっちゃえ~」
ルーンはコインを消費してガチャガチャを回すと、黒いカプセルが取り出し口から出てきた。
「なんか、リアルのガチャガチャ回してるみたい」
「そこら辺のソシャゲみたいな派手でキラキラした確定演出はないからね~」
「このカプセルの色とかはレア度に関係してるの?」
「ん~?どうなんだろう?とりあえず、開けてみれば分かるんじゃない」
ルーンはマリーにそう言われ、手のひら収まる程度のカプセルを開けた。
「おっ!これはなかなか良いんじゃない」
「うん、それならルーンの戦闘スタイルにマッチしてるし、これなら戦闘の幅も広がるね~」
ルーンは黒いカプセルから出てきたそれをアイテムボックスに入れ、引き続きガチャを回すことにした。
明日、9時よりカクヨムでも投稿することになりました。カクヨムでは1日5本投稿をとりあえず1週間行いたいと思っています。良かったらそっちにも見にきてください。




