脇道
4人が【毒蜘蛛の廃鉱山】のなかに入るとさっそくモンスターと遭遇した。
「【ファイヤーホーミング】」
「【トリプルスラッシュ】」
「おおっ、さすが。ほら、リリス俺らもこの2人に遅れをとるわけにはいかないからな!」
「わ、わかってるっての!」
リリスはどうやらルーンと目を会わせなければ平然とすることができるようで、基本シルクとチェインを中継としてルーンとはコミュニケーションをとるようにした。
「【振動斬撃波】」
「【シャイニングランス】」
この4人のパーティーはコミュニケーション面にこそ問題があるものの、戦闘面で言えば遠距離攻撃のシルク、近接攻撃のルーンとリリス、そしてどちらも器用にこなすチェインとバランスの良いパーティーとなっていた。
「おっ、始めの分かれ道か。これって、たしか右に行くとヤバイやつがいるってのだよな。挑戦してみるか?」
「冗談でもやめてくださいよそういうの。私とルーンはまだここの推奨レベルにギリギリ届いているくらいなんですから」
「そうですよ。リリスも右の蜘蛛の巣をやぶるなんてこと絶対に…」
「わかりました!蜘蛛の巣をやぶれば良いんですね!私に任せてください!【黒翼】【悪魔の翼撃】」
リリスは何を勘違いしたのかルーンが大事なことを言い終わる前に蜘蛛の巣をやぶってしまった。
「な、何してるの!リリス!」
「へ?私、なんかやっちゃいました?」
「チェインさん、これって大丈夫ですよね?」
「さすがに蜘蛛の巣をやぶったくらいでぇぇぇ」
チェインの言葉の途中で4人は太い蜘蛛の糸に腹部を巻きつかれ、やぶった蜘蛛の巣の奥に引きづりこまれた。
4人が蜘蛛の糸によって蜘蛛の巣の奥に引きずりこまれてから少し時間が経ち、まずルーンが目を覚ました。
「ううっ、ここは…あっ!そうだ、リリスが蜘蛛の巣をやぶって…とりあえず3人を起こさないと…」
4人は引きずりこまれたときに気を失ったのか、ルーンは近くで倒れていた3人を起こした。
「チッ、結局俺らは今あの蜘蛛の巣のなかにいるってことか。あーあ、リリスやっちゃったね」
「しょ、しょうがないでしょ。たしかに私が聞き間違っちゃってこうなっちゃったけど…」
「まぁ、4人バラバラとか誰かゲームオーバーになってないだけマシだから。それより、シルク!ここのボスとか道順とかわからないの?」
「う~ん、正直全くも言っていいほどない。ルーンもしっているようなここのボスが強いっていうことくらいの情報しかないよ。多分だけど、探そうと思ってもここに来れるプレイヤーは少ないから情報もあまり無かったと思う」
「はぁ、まぁあの蜘蛛に捕食されてゲームオーバーになるなら無謀でもやるしかないか」
ルーンがそう言うと他の3人も蜘蛛に捕食されることを想像したのかルーンの提案にのることにした。




