表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
190/299

喧嘩別れ

「まぁ、ぶっちゃけ相方との喧嘩別れだよ」


「喧嘩別れ…ですか?」

ルーンとシルクはシュウの言っている意味をいまいち理解することができなかった。


「あぁ、言葉足らずだったか。俺はここにくる前、数日だがクランに所属してたんだよ。しかも、ここと同じ最大規模のクラン【蒼空学園】ってところだ」


「【蒼空学園】って、風神と雷神がいるあの…」


「ルーン、【蒼空学園】って?それに風神と雷神っていったい…」


「それは…」


「いや、俺が説明した方が早いから大丈夫だ、リーダー」

シュウはそう言うとシルクに【蒼空学園】というクランについて話し始めた。


「【蒼空学園】っていうのはクランレベル10の規模のクランでクランメンバー全員を小学生から大学生までに絞っている変わったクランだ。あと、さっき言った相方がそのクランのリーダーで現ランキング10位、【全魔法反射アンチマジック】のキョウヤだ」


「ランキング10位って、そんな凄い人とコンビ組んでたんですか!」


「いや、シルクも私とコンビ組んでるでしょ」


「あっ、そうか。それで、シュウさんが言った喧嘩別れって何があったんですか?」

シルクがシュウに経緯を聞くとシュウはとてつもなく気まずそうな顔をした。


「いや、まぁお互いの考え方の違いってやつだよ」


「へぇー、それでシュウさんはそのクランを脱退したって訳ですか?」


「あぁ、それで俺は【蒼空学園】っていうかキョウヤに復讐ってわけでもないけど、イベントとかで対等に戦えるクランに入りたかったってだけだ」

シュウのカラッとしたような理由にルーンは納得したような表情をうかべた。


「なるほど、だから同じ最大規模でランカーが複数人いるうちのクランに入ろうと思ったんですか?」


「そうだな。まぁ、正直ここのクランじゃなくてもよかったんだけど今はここにきて良かったって思ってるけど…そんな理由じゃダメか?」


「いや、変に媚びるような嘘の理由を言われるより全然マシですし、目的があって入ってくれた方がこっちもやりやすいですから」


「そう言ってもらえるとこっちもありがたい」

シュウがそう言ってルーンに右手をだすとルーンも右手を出して、がっちり握手をした。


「まぁ、今の戦力を考えるとクラン単位のバトルイベントがあっても絶対に戦いたくはないですけど」


「たしかに数が圧倒的に違うからなぁ」


「でも、うちにはフィアさんがいるし数に関してはさほど問題にもならないんじゃないですか?」


「そうだったな。でも、キョウヤがいるから…」

そんな感じでこのあともシュウは【蒼空学園】についてのことを2人に話してくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ