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女王蜘蛛の糸

2人がなにかを通じあった表情をしているのをシュウも読み取ることができた。


「2人とも、なにする気…」


「まぁ、見ててください。アイテム【クラスアップ炎】」

ルーンはそう言うとシルクの足下に向かって赤い液体が入った丸い小瓶を投げつけた。


「おぉ、やっぱりスゴいよ。あとでまたくれたアニにお礼を言わないとね!【インフェルノ】」


「うわっ!それって…」


「シュウさん、後ろ!」

シルクの魔法が女王蜘蛛に当たりシュウが驚いた顔をしていると後ろからこれ以上雑魚を召還させないように残しておいた蜘蛛が襲いかかってきた。


「くっ、【バックシールド】」


「ナイス対応ですシュウさん」


「あぁ、リーダーはこっちの雑魚をひきつけてくれ。俺は女王蜘蛛の方からシルクを守る!」


「はい、わかりました。それでいきましょう」

そう言うとルーンは軽く蜘蛛に攻撃し、注意を向けるとシルクとシュウの方に敵の攻撃が流れないように気をつけながら回避し続けた。


「シュウさん、私がそっちに参加できそうなら…」


「あぁ、リーダーの言いたいことは分かってる」

シュウはそう言ってルーンの言いたいことを理解すると、今唯一の攻撃手段のシルクの死守に集中した。


「女王蜘蛛の毒液こっちにきました!」


「オッケー、【煉獄の壁】」


「ありがとうございます!【ファイヤーホーミング】」

シルクに放たれた毒液をシュウは炎の壁で無効化し、その炎の壁の向こう側から更に攻撃をしてダメージを与えた。


「シルク、防御は俺に任せて攻撃に集中しろ。HPが3割になったら奴は降りてくるからそれまで攻撃し続けろ」


「はい、わかりました!【ファイヤーレーザー】【トリプルランス】【ファイヤータワー】」

シルクは炎に弱い女王蜘蛛の弱点を突く魔法ばかりを使い、どんどんとHPを削っていった。


「これは初だしになるかな【マジックフレイム】」


「うおっ、綺麗な炎だな」


「シュウさん、女王蜘蛛がお尻から糸出しながら降りてきますよ!」


「待ってました。リーダー、天井から奴を吊ってる糸を斬って落とせ!」

ルーンはシュウの言葉を聞くとニヤッと笑い、雑魚蜘蛛を置いていくような速度で女王蜘蛛の糸がルーンのスキルの届く範囲まで近づいた。


「ここなら届く!【シャドウカッター】」

ルーンの紫色の斬撃波は女王蜘蛛の糸を斬り、それによって女王蜘蛛は地面に叩きつけられた。


「今だ、キメるぞ!」


「はい!アイテム【炎撃の刃】【トリプルスラッシュ】」


「了解です!【ボルケーノ】【レヴィアタン】」


「これで終わりだ!【不死鳥の炎】」

女王蜘蛛はルーンのアイテムで火属性付与された斬撃を受け、シルクには焼かれたと思ったら水龍魔法の直撃を受け、シュウには盾から放たれた鳥のような炎に燃やされ、オーバーキルと言わんばかりの攻撃で光りとなり消えていった。

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