第3回イベント情報
「はい、ルーンとフィアさんの関係については置いといて、もう情報解禁の時間ですよ」
「おっ、もうそんな時間か。モニターに映すよ」
ルーンに向けられている視線に気がついたのかシルクとエイルが話を本題にそらした。
「さ…フィアさん、あとで詳しく話を聞かせてください」
「うん、わかった。じゃあ、あとで2人でカフェにでも行って話そうか」
ルーンに小声で話しかけられたフィアは少し嬉しそうにしながら答えた。そして、モニターの方にはいつも通りマリーがきゃぴきゃぴしながら登場していた。
「は~い、みんな元気~。今日はクランハウスで見てる人もいると思うけど、みんな見ている場所はバラバラでも盛り上がっていこ~!」
マリーがこう言った瞬間、遠くからオー!という大きな声が聞こえてきた。
「じゃあ、さっそく今回のイベントの内容を発表するよ~。今回のイベント名はコインハンターだよ~。それじゃあ、いつも通りデモンストレーションいってみよ~」
「コインハンターか…アイテム収集系のイベントになるか、それともアイテムの奪い合いになるのか…」
「そうだね。たぶん、名前からしてシュウが言ったそのどっちかになりそうだね」
シュウとアニがそんな会話をしながらモニターを見ていると、マリーはどこかのマップにとんでいた。
「まず、私たちプレイヤーが【スラッシュ】!こんな風にモンスターを倒しま~す」
「そうするとモンスターからこのようにコインがドロップされま~す」
マリーはそう言いながら銅色のコインを拾い説明すると、今度は表のようなものを出してきた。
「そしてコインのなかにもランクがあってブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドの5種類ありもちろん上のランクだとドロップしにくいので~す」
「ちなみにこれらのコインは明日からの1週間のイベント期間を終了したときに報酬と交換することができま~す。交換できる報酬については当日のお楽しみになりま~す」
「へぇー、じゃあ今回はコイン収集系のイベントってことか。期間も1週間あるし数見つけるよりいくらレア物を見つけられるかが今回のポイントになりそうかな」
「まぁ、ブロンズをいくら見つけたところであんまり良さそうなものは手に入らないだろうしな」
そんな感じで男性陣が会話しているとマリーが最後に大事なことを話し始めた。
「ちなみにコインの譲渡はできませ~ん。そして、このコインはどの層のどのモンスターもドロップはしますが、もちろんレベルが高いモンスターの方が良いものをドロップする確率は高いですから皆さん頑張ってくださ~い」
「あと、今回は特別に3層でのドロップ率が2倍になっていて、更に3層のダンジョン内にはコインが落ちていることがあるので期待してくださ~い」
「これで第3回イベントコインハンターについては終わりですが、7月末に行われる第4回イベントが今までのイベントとは比べ物にならないくらい超大規模なものになるのでみんな期待して待っててね~」
マリーは最後に気になるようなことを言い残し、画面からフェードアウトするとクラン内でも第3回イベントの報酬や7月末に行われるイベントの話でもちきりになった。




