ルーンの悩み事
7人でクラン結成してから1週間後、ルーンたちは第3回イベントの情報解禁が発表され、クランメンバー全員でハウスにあるモニターでそれを見ることにした。
「みんなは次のイベントはなんだと思う?」
「う~ん、ボクはクランシステムも追加されたしクランが関わってくるって思うけど」
「確かにそうだな。ってことは、クラン同士でポイントを奪い合って戦うって感じか」
「そうかもね。クランが関わってくるならレイドボスをどれだけ倒せるか、みたいなイベントも可能性はあるよ」
クランメンバーがそれぞれどんなイベントになるかを予想しているなか、ルーンはフィアの方をじっと見ながら一週間前のことを考えていた。
(あれからフィアさんとはすれ違いでこの世界に入ってたから誰なのかはわからなかったけど、よく考えれば私の見た目は現実と同じだからバレただけなのかな)
「ルーン…」
(いや、でもやっぱりなにか気になるんだよなぁ。私のことを迷いもなく奈月ちゃんって言ったし…)
「ルーンってば!」
「うわっ!何?ごめん考え事してた」
ルーンは頭のなかで色々と考えていて気がつかなかったが、どうやらルーンに話が振られていたらしく、他のメンバーが全員ルーンの方を見ていた。
「いや、今回のイベントってどんな内容になるのかなって話をしてたんだよ」
「う、う~んそうだな…。クランも作れるようになったし、なにかクランに関係があるイベントじゃないかな」
「それ、はじめにアニが言ってたよ」
「えっ、そうだったけ。ごめんごめん」
ルーンは慌てて弁解したが他のメンバーはなぜか驚いた顔をしていた。
「ど、どうしたのみんな?そんな驚いた顔して」
「いや、ルーンちゃんがそんなあたふたしているの初めて見たなぁって思ったから」
「そうですかエイルさん?ルーンって意外と慌てること多いですよ。特に突然の出来事が起きたときなんかは」
「う、うるさいなぁ」
ルーンは顔を赤らめてシルクにそう言うとクスッとフィアが笑っていた。
「確かにルーンはそういうことあるよね」
「えっ、先輩ってルーンとなんか関わりありましたっけ」
「関係があるもなにもルーンちゃんは私の唯一の姪っ子ちゃんだもん」
ルーンとシルク意外のメンバーはへぇーという感じだったが、ルーンとシルクは唖然としていた。
「えっ、フィアさんってもしかして、さや…ええっと、えっ!どういうこと?」
「あれ?気づいてなかったの?私がこのクランに入ったのはアニに勧誘されたのもあるけどルーンに直接誘われたから入ったんだよ」
「へぇー、そうだったんですね。ルーン先輩もフィアさんにとっては姪っ子だったんですね」
ルーンはフィアから向けられている慈悲の視線とアヤメから向けられている同族を見る視線でなんとも言えないような感情になってしまった。




