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クラン入会試験4

そして時間は数時間経過し、アニも自分の担当のプレイヤーたちを全員片付け、残りはエイルのみとなりエイルの戦いを全員で観戦することにした。


「あーあ、結局ボクの方にはいいプレイヤーはいなかったねシルク」


「そうだね。アニにまともなダメージを与えられたプレイヤーなんていなかったし」


「アヤメ、エイルさんの方はどうなの?」


「こっちもダメです。おじさんは簡単に攻撃躱すし、こっちの攻撃力は高いからすぐに他のプレイヤーはやられちゃってますから全くだめです。正直収穫無しですね。ほら、もうあと1人しか残ってませんよ」

アヤメのこの言葉にアニは少し疑問に思うようなことが1つあった。


「う~ん、おかしいな?ボクのリア友もここの入会試験受けに来るって言ってたからボクの担当にはいなかったからエイルさんの担当だと思ったんだけど…」


「へぇ、アニってよっぽどそのリア友の実力を信用してるんだね」


「まぁ、このゲームに誘ってくれたのもその人だから」


「アニさん、最後の1人じゃないですか?ほら、あの濃い茶髪で炎みたいな盾持ってるプレイヤー」

アヤメの指さす方向にいるのは残り1人となったエイルが担当している男性プレイヤーだった。


「いや、違うよ。だってボクのリア友女だし、髪の色だって水色髪だし…えっと、ほらこれがその人の写真」


「写真ですか…あっ!」


「どうしたのルーン…えっ!この人って…」

アヤメはピンときていないようだったがルーンとアヤメにはアニがリア友と呼ぶ人物がわかってしまった。


ドーーーン!!!


「えっ、何?」


「ルーン、フィールドの方だよ」

シルクが指さしたフィールドの方向を見ると爆発によってまきあげられた砂ぼこりでいっぱいだった。






時間は少し戻り、4人が観戦しているフィールド内ではエイルが最後の1人との戦闘を開始しようとしていた。


「俺の名前はシュウだ。よろしく頼みますよ」


「あぁ、君が最後の相手だ。よろしく」


「じゃあ、3カウント始めてください」


「わかった。3カウントスタート!」

エイルがそう言うとそれぞれが相手と距離をとり、3カウントが始まった。


(シュウくんは左手に盾、右手に片手剣のオーソドックスなタイプのプレイヤーだけどあの炎みたいな盾、今まで見たことない物だ。注意した方がよさそうだな)


(初見殺しのアレを使えるとしたら一回限り。このクランに入るにはアレを成功させることだけに集中する!)

2人の思惑が交差するなか3カウントは0になり、その瞬間シュウがエイルに攻撃を仕掛けた。

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