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呪いの装備と悪魔

「そうじゃよ。黒いお前さんが持っているその本はわしが書き、ある時盗まれた本じゃ」


「それって、お婆さんの弟子の7人のなかにこれを盗み、持ち出した人物がいたってことですか」


「あぁ、じゃが正直誰が盗んだかなんて今になってはどうでもよい。全員で悪魔の召還を行い、その悪魔に魂を売ったような奴らの罪なんて皆同じじゃ」


「それでも、じゃあなんで私にそのことを話してくれなかったんですか!」

シルクが声を上げお婆さんに詰め寄ろうとするのをルーンは羽交い締めにして抑えるとお婆さんは目を見開き、シルクの顔を見て言った。


「お前さんは演技が下手くそだと思ったからな。それに、悪魔に洗脳されているアイドロやその魔法人形を騙すには奴らと話を合わせてもらうためじゃよ」


「うぅ…演技が下手くそなのは否定できない…。でも、そこまでしてやることだったんですか?」


「まぁ、精神崩壊して消息不明だった他の6人はともかく精神の崩壊が進んでいないアイドロなら本を返して手がかりをくれると思ったからな」


「それでお婆さんの言う通りアイドロさんは残ってた自我で私たちに本と改良した首飾りを託してくれたのか…」

ルーンのこの言葉にシルクの脳裏にアイドロが浮かび、シルクは小屋の出口に向かおうとした。


「ちょっと、シルクどこ行くの?」


「アイドロさんのところ。今ならアイドロさんの悪魔も祓えることができる!」


「待て!今、お前さんたちがアイドロのところに行こうとしても無駄じゃ。数日前にアイドロもわしの千里眼にうつらなくなった。どこで何をしているかはわからんがたぶん、他の弟子と同じ状況になっておるじゃろうな」


「「なっ…!」」

ルーンとシルクが同じように衝撃を受けているなかお婆さんは淡々と話を続けた。


「まぁ、今のところは人に危害を加えるようなことはしてないから別にお前さんたちは心配しなくてもいいんじゃ。もちろんわしも手がかりが掴めればお前さんたちにしらせることは約束しよう」


「分かりました。それでいいです。ルーン、早くレベル上げに行こう。私、今すごくレベル上げたい気分だから」

シルクは静かにそう言ったが激しい怒りや憎悪ともとれる感情をかみころしていることをルーンは気づいた。


「わかったよ。3層に丁度良さそうなところがあるって聞いたからそこでいい?」


「うん、いいよ。そこで」

シルクが足早に乱暴に扉を開け、小屋から出ていくのをルーンが追いかけるかたちで2人は出てった。


「おっと、そうじゃ。まだ、言うことがあったのを思い出した。じゃが、今はまだ話さなくてもよさそうじゃな」

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