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出会いは突然に

ルーンたちが死神の国へ向かう前日、ルーンとシルクは自分たちのレベル上げのために2層にいた。


「今日もレベル上げってルーン他にやることないの?」


「まぁ、やることは特にないって言ったら嘘になるけど別にたいしたことないし」


「なるほどねぇ。じゃあ、今日はどこでレベル上げやるの?どこかのダンジョンとか?」


「うーん、どうしようかな…」

そんな感じでルーンが迷っているとうしろから白髪の女性に話しかけられた。


「ねぇねぇ、あなた前回のイベントで12位になった暗殺者さんと箒で飛んでた魔法使いさんだよね」


「え、えっと…はい。そうですけどあなたは…」


「ボク?結構有名人になったと思ってたけど案外そうでもないみたいだね」


(ボクっ娘って設定でロールプレイしてる人なのかな?)

ルーンとシルクが心の中で同じことを思っている内に目の前の女性は自己紹介をした。


「ボク、アニっていって前回のイベントでは9位になって【妖精女王ティターニア】って二つ名をもらいました」


「なっ!そんなトップランカーが私たちになんか用?もしかして、決闘でもやるつもりですか!」


「いやいや、ボクはそんなんじゃないよ。あの…いや、恥ずかしいことなんだけどさぁ。レインボーフォレストって場所に行きたいんだけど道に迷っちゃってさ」

アニの言葉にルーンとシルクは拍子抜けのような顔をして驚いていた。


「へ?レインボーフォレストならすぐ目の前の門から行けますけど…」


「え?あっ、えっ嘘…いや、分かってたよ。実はさ今日リア友とやることがあったんだけどさ、ドタキャンされちゃったからあなたたちに声をかけたんだよ。はははっ…」

アニの慌てて誤魔化したような言葉にルーンとシルクは本当に迷ってたんだと確信した。


「そのやることってなんですか?私たちでよければ手伝いましょうか?」


「えっ、本当!ありがとう。人が多ければ多いほどいいから嬉しいよ」

シルクの突然の申し出にアニは喜んでいたがそれ以上にルーンが驚いていた。


「シルク、どういうこと!」


「いや、人が足りなくて困ってるみたいだし、私たちもレベル上げくらいしかやることないし、それにトップランカーの人と関わりを持っとくと良いことしかないじゃん」


「えっと…2人のことはなんて呼べばいい?」


「はぁ、ルーンって呼んでください。それでこっちの白い魔法使いがシルクです」

そんな感じでルーンが雑に自己紹介をして、目の前のレインボーフォレストに3人で向かった。

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