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暴食の悪魔2

見当のついたシルクはそれを証明するために、箒で悪魔の上を飛び続けた。


「あ?煽ってるのかお前、さっきから何をしたいのか全く分からないな人間ってのは【シャイニングノヴァ】」


「これはやばい!アイテム【シェルター】」

シルクは悪魔の攻撃をアイテムを使い無効化すると、悪魔の位置を確認して魔法を放った。


「【シャイニングランス】【ファイヤーランス】」


(よし、どっちとも当たる!私の想定が正しければ片方は悪魔に食べられる)

シルクの思惑通り悪魔は【シャイニングランス】の方を食べるも、【ファイヤーランス】は直撃した。


「やっぱり、読めたよ。悪魔さんのカラクリが…」


「あっそう?だからって、俺の魔法を止められる訳じゃないよね【ライトニングビーム】」


「今!【トリプルランス】」


「きゃっ!」


「ぐはっ…」

シルクと悪魔の魔法は互いを避けるかのようにしてすれ違い、どちらとも魔法をくらってしまった。


(くらっちゃったけど、どうにか致命傷はさけられた。それにあの暴食の悪魔がどういう条件で魔法を食べることができたのかは分かったから今は十分)


「【シャイニングサン】」


「ぐっ…まぶしっ」

シルクは魔法で目眩ましをすると箒を降りて物陰に隠れ、自分の魔法で回復した。


(よし、もう使えそうなアイテムとかはほとんど残ってないけど、ジリジリ攻めればいける)


「はっ!もう隠れるのは対策済みなんだよ【スパーク】」

悪魔はそう言うと辺り一面水浸しの倉庫内で地面に向かって雷属性の魔法を使った。


「やばい、さっきのは…ぐわっ!」


「おう、こんなところにいたのか。そうだよ。さっき放った【アクアキャノン】はお前が箒で攻めるのを止めたときに致命傷を与えられるようにするためだよ」


「あれは私を狙ってなかったっていうの…」

シルクは今の攻撃で運悪く麻痺状態になってしまい、隠れていたところを悪魔に見つかってしまった。


「そうだぜ。だから言っただろ。俺たちはお前の仲間を騙し討ちで倒したって」


(これ本当にNPCが相手なの?まるで対人戦、それもルーンみたいに頭がきれる人とやってるみたい)


「これで終わりだ!【ワイルドフレイム】」


「ぐぁーーー!」

シルクは動けない状態で悪魔の魔法を目の前で受け、HPを0にされてしまった。

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