クラン結成
プレミアチケットの話をしてから1時間近く経っただろうか、ルーンはクランハウスの場所について悩んでいた。
「ルーンどうするの?良いところは早くしないと…」
「シルク、なんか今ビビッときた気がした。みんな、こっちに来て!良いのがある気がする」
ルーンはそう言うと3人を置いていく位のスピードで路地裏に入っていった。
「ちょっと待って、ルーン速すぎるよ!」
「先輩は私が追いかけますからおじさんとシルク先輩はあせらず来てください」
「アヤメ、任せた!」
ルーンよりもAGIの高いアヤメがルーンを必死に追いかけるとすぐに立ち止まっているルーンに追いついた。
「いた!先輩さすがに急ぎすぎですって…」
「アヤメ、ここどう思う?」
「どう思うって、大通りの路地裏を抜けた先にあるちょっと大きい家じゃないですか」
「私、ここがいい。ここにするよ」
ルーンがそう言っているとアヤメを追ってきたエイルとシルクが到着した。
「ルーン先輩がこの家をクランハウスにするって言ってるんですけどどう思います?」
「う~ん、普通の家だけど大きそうだし中心街から近いからいいんじゃない」
「僕のお店にも近いから賛成だよ。そもそも、ルーンちゃんが気にいるかが大事だし」
「じゃあ、みんな私たちのクランハウスはここにするよ」
ルーンがそう言うと他の3人がうなずき了解するとルーンはチケットを取り出した。
「これを使って…よし!」
「ルーン先輩その証みたいなものはなんですか」
「まぁ、見ててよ」
ルーンはそう言うと家のドアにある窪みに持っている証をはめ、ドアを開けた。
「ほら、みんななかに入って」
「う、うん」
ルーンに言われるがまま3人は家のなかに入ると、外観から想像できないほど大きい空間が広がっていた。
「うわぁ、こんなに広かったんだ」
「まぁ、最大1000人入れるスペースが必要になるならこれくらいは普通…なのかな?」
「へぇ、2階にはそれぞれの個室まであるじゃないですか。内装もいい感じですし当たり物件でしたね」
「うん、じゃあみんなにクラン招待のメッセージ送るから承諾しておいて」
ルーンはそう言うと3人に同様のメッセージを送り、ルーンのクランにシルク、エイル、アヤメが入会した。
「よし、これで4人のメンバーゲット!」
「じゃあ、クランもできたことだし一回これからのことを全員で話そうか」
「そうですね。話し合いは必要ですけど全員で話すって言うならまだあと1人メンバーが足りませんよ」
「「「えっ?」」」
ルーンの予想外の発言に3人は驚きでつい声が同時に漏れてしまった。




