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賭けの結果と新要素

アヤメとリアルで会ってから一晩明け、エイルの店に2人は向かうとそこにはアヤメがいた。


「それで、結局賭けはどっちが勝ったの?」


「ルーン先輩ですよ。まさか、運営がメンテナンス終了と同時に発表するなんて…」


「これでアヤメはキラリスに会いにくるだけじゃなくて本格的にゲームを続けることに決定だね」


「それでルーンちゃん、その賭けって結局どんな内容のものだったの?」

エイルの質問にシルクも頷きながらルーンとアヤメにつめよった。


「簡単な話ですよ。今日までにクランかギルドのような同盟システムの追加があるかないかをルーン先輩が当てたんですよ。どこにもそんなこと書いてなかったのに」


「あぁなるほど、今回のアップデートで第3層の追加、多数の修正だけじゃないってよくよめたね。しかもドンピシャで今回クランシステムの導入があったなんて」


「まさかルーン、裏ルートで情報を手にいれたんじゃ…」


「そんなことしてないよ。なんとなくの勘だけ、それに私の夢でアヤメを引き止めることができたんだからラッキーだったよ。アヤメは惜しい人材だしね」

ルーンの純粋な褒め言葉と笑顔にアヤメは少し顔を赤くして照れていた。


「クランは10人までならただ作れるけどそれ以上は100人単位で1000人まで10段階のレベルであるクランハウスを買うことでできるんだよね」


「10人か…ルーンはずっとこういうシステム待ってたからもちろん作るんだよね。私はルーンのクランに絶対入らせてもらうからね」


「うん、そうだけど…」

ルーンはそう言うと意見を求めるようにアヤメとエイルの方向をチラッと見ていた。


「ルーン先輩、あなたが引き止めたんですから私のこともしっかり先輩のクランで面倒みてくださいよ」


「ありがとうアヤメ引き止めたかいがあったよ」

ルーンがそう言ってアヤメに抱きついてじゃれているのを横目にエイルは悩んでいた。


「う~ん実はね、ルーンちゃん以外のプレイヤーからもクランの誘いがあってね…」


「はい、エイルさんは有名な生産系プレイヤーですし、仲間に加えられたらラッキーとも思っていましたが、しょうがないですよね。こればっかりは…」


「いやいや、ルーンちゃん早とちりしないでよ。僕はルーンちゃんたちとクランを作りたいと思ってたから全部断ったんだよ。そっちの方が面白いだろうからね」


「あ…あ、ありがとうごさいます。正直エイルさんいないと結構できないこともあったんでかなり助かります!」

ルーンはそう言うとエイルの手をがっちりつかみ契約のがわりの握手をした。

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