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老賢者の家

町に死に戻ったシルクは、一瞬で殺られた悔しさを隠しきれていなかった。


「あーさっきのなんだったの?一撃だなんて意味わからない。てかあそこにあんなモンスターでるなんて聞いて無いし」

すぐにでもリベンジに行きたいシルクであったが、デスペナルティでステータスが半減しているため、今のシルクではまず森に行くにも先ほどの2倍の時間がかかる。


「とりあえず、町でデスペナルティが終わる30分またなきゃ行けないのか。まぁ素材でも売りにいこうかな」

そう思ったとき、ルーンがログインすることを伝えるメッセージがきた。


「シルク今どこにいる?」

こう書いてあったためシルクは自分の位置を伝え、その場で待つことにした。


数分たって、シルクはルーンとおちあってさっきあったことを全て話した。


「とりあえずその【霊木王の木材】は今持ってるの?」


「うん、大丈夫だよ。その他の持ってたものもそのままだから別に特殊なイベントのやつじゃないと思う」

そのことを確認をするためにシルクは森に行きたいと思っているのである。


「ルーン、これから一緒に森に行ってくれない?」


「はぁシルク、私は私でやることがあるから悪いけど一緒には行けない。けど…」


「けど?」

ルーンの言いかけた言葉にシルクは疑問をもつと、ルーンは続きを話してくれた。


「あの森にはなんか今日の朝からシルクみたいに一撃で殺られる人がたくさんでたみたいでほとんどの人が行かなくなってるらしいんだよ」


「それだよそれ、絶対それ、だからあんなに人がいなかったのか」

シルクは全てに合点がいったが、負けたままでは引き下がることが出来ない負けず嫌いのシルクにはそんなことは関係なく森に行かない理由にはならなかった。


「とりあえず私は森にもう一度行くからルーンもルーンで頑張ってー」

そう言って、シルクは森に走って向かった。






目印となる小屋に到着したシルクは、道中のモンスターから受けたダメージとMPの回復のために小屋に入ろうとしたが、中に人がいることに気づいた。


「誰だろう…てっおばあさん?」

シルクはこっそり窓から覗くと中には椅子に座っているおばあさんがいた。


「ここってたしかNPCはいなかったはず…あれ、いない」


「なんじゃ覗きとは、はしたない」

シルクが一瞬目をはなした隙にそのおばあさんはシルクの後ろに移動していた。


「うわっ、すいません」

シルクが驚き反射的に謝るとおばあさんは笑っていた。


「冗談じゃよ、冗談。そんな怖がらなくてもいいじゃろう」


「あはは、そうですよ。てか、さっきまで小屋の中にいましたよね」

シルクが重要なことを指摘すると、おばあさんはなんだという顔でシルクを見た。


「この老いぼれにでもできる魔法なんかに驚いて、お前さんなんかの方が凄いじゃろ」


「魔法ってことは、おばあさん魔法使いだったんですか?」


「そうじゃな、何十年が前までは賢者とか呼ばれておったが大したことないよ。まぁ弟子は何人かいたがな」

ゲームを結構やってきたシルクは賢者というものがどれほどに凄いかわかったていた。そのゲームの世界観にもよるが大抵賢者はかなりの上位役職である。


「じゃあ、私を弟子にしてもらうことなんてできますか?」

シルクは正直あのガイコツを今の実力じゃ倒せないことをわかっていたがどうしても倒したいシルクはこれがクエストフラグであることがを分かっておばあさんにたのんだ。


「いいぞ、ただし今までわしの修行に耐えてここを巣だっていったのは7人しかいなかったがな」

おばあさんがそう言ったあとシルクの頭の中にピロンと、電子音が鳴った。


『クエスト【賢者の修行1】を受けました』

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