200対5
全員覚悟を決めてそこにいすわり、万全の状態で迎え撃つことにした。
「あと30秒後に2体、そこから5秒ごとに2体、5体、3体、6体とここに到着する感じです」
「大体全部で何体になるか分かる?」
「200体くらいでしょうか、正確な数は数えられないから分からないですけど」
「まぁ、ここの死神は近衛兵以外は大したことないけど攻撃力は普通に高いからめんどくさいからなぁ」
シルクがそうぼやくとさっそく死神が廊下の向こう側からこちらに向かってきた。
「シルク、エイルさん、牽制おねがい」
「うん、了解!【ライトホーミング】」
「じゃあ、僕はこっちの死神を!【アイスアロー】」
「私もナイフで!【トリプルスロー】」
ルーンたちは相手が数で押してくると分かっているため遠距離攻撃で出来るだけ数を減らす作戦をとっていた。
「シルク、そろそろ新しい魔法ってやつ使って、作戦に影響がでないのはこのタイミングしかないから」
「それって私の魔法が弱いってこと?まぁ、そんな作戦いらないくらいの魔法ぶちこむよ【トリプルランス】!」
シルクがそう唱えると火、水、光属性の大きなランスが現れると死神に向かって放った。
「3属性の魔法の同時使用はスゴいけど…」
「まだまだ、【マジックリキャスト】【リサイクル】【トリプルランス】!」
「あっ、さっきの魔法をクールタイム無くまた撃てるってことか」
「当たり!MPの変わりにHP消費になっちゃうけど強力な魔法が連発出来るんだよ」
シルクは自慢気にルーンと話ながら自身のHPをポーションを使って回復していた。
「キラリス、シルクちゃん、作戦通りここでお願い」
「分かりました【レヴィアタン】」
「了解です【漆黒の煉獄】」
「ありがとう2人とも【錬金術師】【矢の雨】!」
シルクの水龍とキラリスの黒い炎がエイルの矢に吸い込まれ、放たれた多くの矢に水のエフェクトと黒い炎のエフェクトが纏われていた。
「ナイスです。エイルさん」
「まぁ、二つ名の由来になっているスキルをもったいぶるほど余裕はないからね」
「すいませんが今度は私につきあってもらいますよ」
「分かってるよ。アヤメちゃん」
アヤメは一旦中心に戻り、ナイフから大鎌に持ちかえると大勢いる死神に突っ込んでいった。
「アヤメちゃんこのバフでいいよね【オールアップ】」
「ありがとうございますシルクさん【霊体化】」
シルクはアヤメに全能力を少しずつ上げるバフをかけるとアヤメはスキルを使い、半透明になった。
「【一点集中】【凪払い】」
アヤメはスキルでシルクのバフを全てSTRのバフにし、最大火力の広範囲攻撃で敵を何体も一撃で倒した。




