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死神城内部には…

ルーンとシルクは裏口からお城の中に入り、キラリスからもらったお城の中の地図をたよりに進んでいた。


「ルーン、あとどれくらい?」


「あとは今から通る長い廊下なんだけど…」


「ん?それがどうしたの?」


「いや、これは通れないでしょ」

ルーンとシルクは廊下の角から覗いてみると、大鎌を持った死神はいないものの、多くの死神がそこにいた。


「なるほど、ルーンが言ってた通りここは王族が住むお城だし召使いとか執事さんメイドさんがいるのは分かってたけどここからは行けそうもないかな」


「そんなこともないよ。私たちは今死神には死神に見えてるはずだし堂々としてればなんとかなるよ」


「えぇ…」


「まぁ、私に任せてみなさい」

ルーンはそういうとシルクを残して1人で多くの死神がいる方向に向かっていった。






少し時間が過ぎ、待っていたシルクの所にルーンがなにやら嬉しそうに帰ってきた。


「シルク、もう大丈夫だよ」


「もう大丈夫って何しに行ってたの?」


「いや、ちょっとした挨拶まわりだよ。新しくメイドとして入った者ですってね」


「意味わかんないよ。だって、この死神たちはゲームのプログラムでしょ」

シルクの言葉にルーンは少し考えると苦笑いをしながら簡単に答えた。


「なんかこのゲームのモンスターは無駄にリアルだからこういうのも凝ってるのかなって思ってさ」


「はぁ、ルーンって基本頭良くて根拠がある考え方なのにたまにこういうことするよね」


「まぁ、とりあえずここは問題無く通ることができると思うから解決したしいいでしょ」


「うん、そうだね。私たちは別にこのゲームの謎をときに来たんじゃないしね」

その後、2人は何度か死神に声をかけられたが、そのつどルーンの上手く騙し乗り切ることができた。


「ふぅ、城内には戦闘するような死神は少ないみたいだし運良くまだあってないから楽に合流できそうじゃない」


「そうだね、あとは目の前の階段をのぼって合流地点に行くだけだし」


「ん?なにか聞こえてこない?」


「本当だ。この爆発音と死神を倒したときに出る断末魔のような声ってもしかして…」

ルーンとシルクは音が聞こえる階段の上に急いでのぼるとそこには死神3体と戦闘しているエイル、アヤメ、キラリスがそこにいた。


「おっ、ちょうどいいタイミングできてくれた。さっきからずっと死神と戦って結構つかれてるんだよ」


「まぁ、私にとって一撃で倒せる敵なのでそんなに苦労はしませんができるだけ温存もしたいので手助けしてもらえると助かります」


「オッケー【ライトホーミング】」


「じゃあ、こっちも【剣鋭】【トリプルスラッシュ】」

ルーンとシルクも2人の姿を見て安心し、次の瞬間には死神との戦闘に参加した。

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