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死神の城中ボス戦

ルーンは門番をしている死神に二本の短剣を構えながら突っ込んでいった。


「【おまけじょうず】【ダブルスラッシュ】」


「【ライトホーミング】【アクアホーミング】」

ルーンは【おまけじょうず】で状態異常の確率を上げ、【血傷】と【視界不良】にさせやすくして、シルクは遠距離から魔法で攻撃した。


「ルーン、攻めすぎないでよ」


「分かってる、死神は一撃でもくらったらヤバイし」


「じゃあ、第2段階の準備するからそれまで攻撃せずにかわしてるだけにして」


「了解、かわすくらいなら大振りの死神は楽勝だよ」


(まぁ、ルーンが考えた作戦をルーン自身が実行できなきゃ意味ないでしょ…)

シルクは心のなかでそうつっこむみながらも第2段階の準備をしていた。


「そうだシルク、どれくらいで準備できる?」


「1分あれば十分だし、30秒でもいいよ」


「なら、3分は稼いでおこうかな」


「そんなにいらないんだけどなぁ…」

ルーンは半分冗談を言いつつ死神の攻撃を避け、いとも簡単に1分を稼いだ。


「オッケー、ルーンバック」


「了解!」

シルクの合図と同時にルーンはシルクと死神の中間の位置まで戻ってきた。


「アイテム:【土壁設置】【シャイニングサン】」


「【影隠れ】【加速】!」

シルクはルーンの目の前にアイテムで大きな土壁をつくると、光魔法でその土壁の影も作り、ルーンの【影隠れ】のアシストをした。


「【ダブルスラッシュ】【ダブルスラッシュ】」


「よし、思った通りルーンの一方的な展開になった。土壁は攻撃されない限り無くならないし、【シャイニングサン】も私が維持していれば大丈夫」


「おっ、このタイミングで…ちょうど良いや試してみよう【トリプルスラッシュ】」

ルーンはこのタイミングでちゃっかり【ダブルスラッシュ】の上位互換である【トリプルスラッシュ】を取得しながら【影隠れ】でルーンを認識できてない死神と一方的に戦闘していた。


「これで最後!【トリプルスラッシュ】」


「ルーン、倒せたの~?」


「うん、もうどっちも解除していいよ」


「分かった」

シルクは返事を帰すとどちらとも解除してルーンに駆け寄っていった。


「あっ、そうだ。なんでこの作戦を最初からやらなかったの?やればよかったじゃん」


「まぁ、やってもよかったんだけど…」


「やってもよかったんだけど?」


「いや、やっぱりなんでもないよ。なんとなく死神と普通に戦闘してみたいって一瞬思っただけだよ」

ルーンのなにかを飲み込んだような表情にシルクは違和感を感じたが今はそれよりも大事なことがあると考え、ルーンが開けた裏口からお城に入った。

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