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大型アップデート

4人で死神討伐に行ってから3日後、ルーンとシルクを含めた全プレイヤーにメッセージが送られてきた。


「ルーン遂にきたね」


「うん、念願の大型アップデートだよ」


「アレも追加されるのかなぁ」


「それに関しては書いてあるかはまだ分からないけどね」

シルクの言うアレに関してはさておき、2人はメッセージに目を通した。


「ふぅん、ルーンが想定してた内容がほとんどだね」


「でも、今回の目玉のこれは普通に嬉しいよ」


「そりゃあ、喜ばない人なんてそうそういないでしょ」


「3ヶ月を直前にしてやっと新しいマップ、つまり3層が追加されるのは今から楽しみだよ」

今回の大型アップデートでは大小様々な改善や追加要素があるなかで一番の目玉がサービス開始からいつくるのかと期待されていた3層の追加だった。


「まぁ、3層追加は2週間後って話だし今から私たちが出来ることって言ったらレベル上げくらいじゃない?」


「そうだね。じゃあ、あとなにか面白そうなアップデート情報はあるかなぁ…」


「おっ、これはルーンに関係あるんじゃない?ほら、過去のイベントランキング上位者にはアップデート後に特殊報酬が貰えるってやつ」


「特殊報酬か…一体なんのことだろう?」

ルーンとシルクは特殊報酬について少し考えたものの、考えても意味ないと思い、考えるのをやめた。


「あとはアイテムとかスキルの追加と現状あるスキルとアイテムの強化と弱体化が私たちに直接影響があるのかな」


「スキルってどれが強化されたとか弱体化されるのかって分かるようになってるの?」


「うん、でもこのゲーム数えきれないくらいスキルがあるから影響があるスキルを持ってる人にしか表示されないらしいけど分かるって」


「私は別に強化されたとか弱体化されたとかの表示はなかったけどルーンは?」

シルクがルーンに聞き返すと、ルーンは苦笑いをしながらシルクの方を見た。


「弱体化されたのがあった…」


「えっ、何?何が弱体化されたの?」


「大したことないけど【影分身】とかの召喚系AIの弱体化がされるらしい。どれくらいかは分からないけどキツい弱体化だったら嫌なんだけどなぁ」


「【影分身】はレベル上げとかで私たちが戦ってる間に他で戦闘して経験値稼いでくれるから勿体ないなぁ」

特に【影分身】で戦闘して倒した敵の経験値はプレイヤーにも入ってくるため、ここ最近あのクエストに挑むプレイヤーが増えたため、弱体化されることになった。


「まぁ、決まったことはしょうがないよ。切り換えてレベル上げに行こうよルーン」


「そうだね。別にかなりの弱体化じゃないかもしれないし、今心配しても仕方ないよね」

ルーンは自分の頬を軽く叩き、切り替えるとシルクと一緒にレベル上げに向かった。

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