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龍と吸血鬼の異種族夫婦は最強  作者: 龍血
第一章 宝神塔
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第一話 ホウジンの街(一)

 

 二人は近く街に行くために、少し離れた誰も居ないだろう森に降り立つ。

 その瞬間、ハブは本来の姿に戻る。

 ハブは身長が低く、対してミーナは身長が高いので、ミーナがハブの背後に行くと、頭に胸が当たる。

 ついでに言うと、ミーナは巨乳ではないがそれなりにある。

 それでハブの見た目は茶色のローブを羽織り、髪は赤色で肩に当たるか当たらないかの長さがあり、よく見ると体の所々に龍の鱗模様がある。


「近く街と言う割にはやっぱり遠いか…」

「仕方ありませんよぉ。龍化した見せられませんわ」


 わざわざ誰も居ない森に行くのは龍化したハブを見られないためにある。

 ただでさえ、龍自体があまり見られないのに、龍が人になるとこを見られるのは避けたいのである。


「ここからはどうしましょう?」

「まぁ、歩くしか無いだろうと思います」


 誰も居ない森に来ている事もあり、街まではそれなりにある。


「じゃあ、手を繋ぎましょう」

「な、なんで手を繋がないといけないのですか」


 いきなりのミーナの発言に動揺するハブ。

 ハブは落ち着きがあると言っても、恋愛事にはウブだったりする。龍ともあろうとも、そこは人間ぽいところがある。


「それともぉ、抱っこが良いですか?」

「だ、だ、だ、抱っこ?」


 次は抱っこと言われ、さらに動揺するハブ。


「い、いや、結構だよ」

「そうですかー」


 ハブは拒否し、ミーナはがっかりしていた。


 道中に魔物に襲われる事があるが、二人にすれば大抵の魔物は腕を横に振るだけで、爪または手刀で切って終わり。


 街までの距離も二人にすれば夜目があるのと、体力があり、昼夜関係なくある事で丸一日で街に着く。


 街の名前は宝神塔に因んでというかそのままホウジンだったりする。

 ホウジンは何処の国にも属していない都市国家のような街である。

 収入源はやはり宝神塔で出る宝物になり、定期的に部隊が派遣される。


 午後三時、二人は門で門番に入街料を払い、中に入る。

 中は装備屋や宿屋が多い。殆どは宝神塔に挑む人達が多いからである。

 反対に食料生産率の低いホウジンは領主経由で売られるため、少ない。

 一応は魔物を食料とするので、そちらで食事をする者もいる。


「来ましたよぉ〜」

「はい、ホウジンの街です」


 ミーナは手を挙げて言う。

 ハブはそれを応える。


「とりあえず、宿屋に行きましょう」


 ハブがそう言い、歩き出す。

 ミーナもハブの横で行き、歩き出す。


 なんだかんだ人間世界を過ごしている事もあり、二人はそれなりお金を持っている。

 なので、少しお高い宿屋に向かう。

今作は毎週土曜日投稿をしていく予定です。



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