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龍と吸血鬼の異種族夫婦は最強  作者: 龍血
第一章 宝神塔
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第十五話 今までと違う階層やボス戦

三十階層代の話にボス戦の一部を組み込みました。


 

 三十一階層。

 この階層に入ると海が広がっていた。


「うわ〜、綺麗〜」

「うん、綺麗だね」

「そこはミーナの方が綺麗だよって言わなくちゃ」


 どうやら、駄々をこねていたミーナが海を見てご機嫌になったみたい。


「リッチ・キングが言っていたのはこういう事だったですね」

「海ですね」


 宝神塔に登って、階層内に特徴のある所は初めてだ。


「うん?どうやら、所々に島があるみたいですね」


 ハブが海の向こうを見ると、点々と島々があった。


「ここからどうします?」


 今、二人が居るのは階層と階層の間にある階段。

 その階層に一歩進むだけで、海に入ってしまう程に陸が無い。

 そう考えると、海の中を入るという事か。


「海の中には魔物が居て、空にも居る」


 ハブは海の中を見て魔物が居る事を確認し、空にも居るのも確認した。


 人間であれば、海の中に入るだろう。

 その場合、ハブは肺が多く、息が長い。ミーナは血液の酸素供給量を増やしたり、血液量を増やす事で息を長くする事が出来る。

 でも、二人は人間ではない。

 つまりは……。


「本当だったら、水着回にしたいんですが、今回は空に行きましょう。ごめんね、ミーナの水着姿見せれなくて……」

「い、いえいえいえいえ、分かりました。それでは竜形態に変わります」


 海の中だったら、泳ぐ格好……水着になるのが、別に空を飛べるハブが居るから要らなくなってしまった。


 ハブはミーナの悲しそうな顔を見ながら慰めようと手を振った後、竜形態へと変わる。

 今回は風に特化した緑色の竜へと変わった。

 ワイバーンの時に見せた黒竜より体は小さいけど、五メートルくらいはある。

 体が小さいのはなるべく空気抵抗を無くす為、その証拠に体は細長い体となっている。


 ミーナは緑竜になったハブの背中に乗り、ハブは飛んだ。

 特に急ぐ事も無いので、優雅に飛ぶ。


「空の魔物は任せても良いのかな?」

「はい、問題ありません」


 今の状態だとハブもミーナも攻撃可能だが、緑竜になったハブは攻撃速度も上がっている為、攻撃はハブが行う事になった。


 二人の目の前に人間くらいの大きさの鳥が来た。

 特徴は長い嘴。

 それで突くのだろうか。

 しかし……。


竜巻咆哮(ローア)


 ハブが吠えると口から竜巻が出された。

 その竜巻は鳥へと当たり、死んだ。


「ミーナ、回収をお願いします」

「りょ〜かい」


 鳥からドロップアイテムが出て、ハブがその落ちる場所まで行き、ミーナが取った。


 それから、ハブが魔物を倒し、ミーナがドロップアイテムを回収するというのを繰り返した。

 結局、今までと変わらない様に楽々と階層を上がっていく。


 時々、海から魔物が飛び出して攻撃してきたけど、ハブには全く当たらず、逆に攻撃されて死んだ。


 リッチがリッチ・キングへと進化したので、此処も進化しているのが居るかと思ったが、やっぱり此処に居るのは知能の無い魔物というのもあり、居なかった。


 三十階層代後半になると、海から鳥の魔物が飛び出して来たり、何故か魚の魔物が空を飛んでいたりと普通の人なら結構厄介な魔物も居た。


 そして、二人は楽々と四十階層に到着した。


 四十階層に到着した二人は少し休憩する事にした。


「ミーナ、また同じ様に開けますか?」

「うん、開けて」


 ハブは二十階層の時の様に空間が歪み、異空間を使った。


 その中で簡単に食事と睡眠を取って、挑むは四十階層のボス。


 四十階層。

 二人はボス部屋の扉を開ける。


 今まで……とは変わっていた。

 目の前に水が溜まっていた。


 そして、現れた。


 ・シーサーペント

 七メートルもある大蛇。人間の間では海で絶対に会いたいくない海の怪物。攻撃はその大きな体を使い、締め付けたり、水の流れを操って溺死させる。そして、食べられると出るのは困難。水魔法も得意とする。


 ・キメラ

 ライオンの頭、山羊の胴体、蛇の尻尾を持つ合成生物。その特徴は『生物合成』。あらゆるものと合成が出来る。それに応じて形態変化をされる事もある。風魔法を得意とする。


 どちらも伝説級の魔物だ。


「我等も初めての挑戦者の様ですぞ」

「えぇ、長年待ち続けてきました。やっと、仕事が出来る」


 ちょっとおじちゃんぽい声がキメラ。

 三、四十代くらいの女性の声がシーサーペントだ。


「ハブ、二体居ますよ」

「えぇ、これならどちらかが退屈になる事は無いかな」


 今までに無かったのは溜まった水とボスが二体という事だ。

 パーティでボス一体を倒してきた者達では結構大変で、それも陸が無い。

 この部屋自体も今までよりも広い。

 そもそも、ボス部屋の数も今までよりも少なかった。


 つまりは壁を走れる者か空を飛べる者、または水の中でも戦える者だけしか此処を攻略するのは無理だろう。


「さぁ、この階層まで来た実力者よ。貴殿らの力を見せてくれ」

「この特殊な部屋で戦えたらの話ですけどね」


 キメラは飛び、シーサーペントは潜った。


「ミーナはシーサーペントをお願い」

「いいよ〜。じゃあ、頑張ってね。勝てると思うけどね」


 それから二人は自分を変える。


 ハブは赤竜に変わる。

 大きさはシーサーペントと同じく七メートル。真っ赤な体が特徴な竜。得意なのは火。


 対してミーナは体内を変えた。

 血液を増やし、酸素供給量も増やした。そうする事で水中でも何時間も泳ぐ事が出来る。


 ーーミーナ視点


 ミーナは水の中に入る。


「ようこそ、私の聖域である水の中へ」


 シーサーペントはこの水が自分の領域だと主張した。


 ミーナは尖った犬歯で指を噛み、血を出す。


「何をしているのですか?まさか、自殺でもするんですか?」


 シーサーペントはミーナの行動に疑問を浮ぶ。


 ミーナの血は水の中に広がっていく。

 ミーナは水の中なのに普通に返事する。


「いえ、これは保険です。使わない事を願いますがね」


 それを聞き、更に疑問を浮かべたシーサーペント。


「そう、余裕みたいね。此処まで来て、少し生意気なのかな」


 シーサーペントはミーナの事を格下と見ている為、調子の良い事を言っていると思われた。


 ミーナの血はある程度出すと、指は再生した。


「それでは始めましょう」

「えぇ」


 ミーナとシーサーペントの戦いが始まった。


「初手で終わられてあげるわ」


 シーサーペントはいきなり体をくねくねと動かし、水が動かす。

 水は荒れて、ミーナが流れに巻き込まれる。


 でも……。


「流石に此処まで来るとこれは常備しなければならない様ですね」

死霊力解放(リベレーション)(20%)』


 ミーナは死霊力を解放した。


 そして、死霊力を拳に集めて、放った。


「爆散!」


 ミーナは力と死霊力で水の流れを爆ぜた。


「む?流石に此処まで登って来た強者ですか。では、次に参りますよ」


 防がれた事でシーサーペントは次の行動に移る。


水操作ウォーター・コントロール


 突然、水がミーナを中心に集まっていく。


水圧(ウォーター)……圧縮(クラッシュ)


 ミーナの周りに集まった水が圧縮し始めた。

 圧縮する水はミーナを押し潰そうとしている。


死霊力解放(リベレーション)(40%)』


 ミーナは更に死霊力を解放した。


「爆散!」


 ミーナは先程の様に圧縮する水を殴ったが、押し返してくる。


「甘い甘い。その水は圧縮する程に強くなるんですよ。攻撃するならもっと強くないと」


 シーサーペントの言う通り、水は圧縮する力が徐々に上げていった。

 それを素直を言うのはどうかと思うけど。


死霊力一瞬解放モーメント・リベレーション(80%)』


 ミーナは一瞬だけ死霊力を爆発的に解放させた。

 すると、圧縮していた水が乱れ始めた。

 水はバラバラな方向に圧縮し、ミーナを落ち潰す事は無くなり……。


「爆散!」


 再び『死霊力解放(リベレーション)(40%)』の状態で殴ったら、爆ぜた。


「う〜ん、結構やりますね」

「うふふふ、舐めて貰っては困りますよ」


 今までにお互い傷一つ付いてなかった。


「では、今度はこちらから」


 その瞬間、シーサーペントの視界からミーナが消えた。


「な!」


 気づいた時にはシーサーペントは吹き飛ばされていた。


 シーサーペントはすぐに『水操作ウォーター・コントロール』で水のクッションを作り、シーサーペントは止まった。


 実はあの時ミーナは足に死霊力を溜めていたのだ。

 死霊力は簡単に言えば身体能力を上げる気と同じだ。

 違うところはアンデット系の魔物である事、死霊力の元は憎しみや恨みからくる力という事である。


 つまり、死霊力を足に溜めて、脚力を上げた。

 ミーナはその状態でシーサーペントに一瞬で辿り着き、その勢いのまま蹴りを放ったのだ。


 蹴られたシーサーペントの頭には赤く痣が出来ていた。


「痛い、痛いよー」


 シーサーペントは痛みが遅れてきたのか、手が無い為頭を振っていた。


「う〜ん、私も割と強く蹴ったつもりだったですがね。痣止まりとは硬いですね」


 まだ、死霊力40%の力でも大抵の魔物は頭を突き抜けたり、脳を揺らす事も出来る。

 しかし、シーサーペントは痣に止めた。

 でも、シーサーペントにとってそれは初めての傷だったのだろう。


「ゆ、許さない。私の本気を喰らいなさい」


 シーサーペントはミーナを締め付け、


『硬質化』

『メタル化』


 シーサーペントの体は銀色に輝いていた。

 そして、『硬質化』と『メタル化』で防御を硬めた。


水操作ウォーター・コントロール


 水がシーサーペントとミーナを中心に集まってくる。


水圧(ウォーター)……圧縮(クラッシュ)


 ミーナを中心に水が圧縮していく。


 ミーナの体はシーサーペントの締め付けと水の圧縮で苦しめていく。


 流石のミーナの体もギシギシ言い始めた。


「これで終わりしましょう」


 その内、ミーナの骨がポキっとなり、次々と体が限界を迎えていく。





 しかし……。

 ミーナは悲鳴を上げるどころか笑っていた。


「良いね、良いよ。楽しくなってきたね」

「な、何を?貴女の体はこんなにもバラバラになっていってくのに」


 シーサーペントは恐怖した。

 此処までして未だに苦しまないミーナを恐怖した。


「残念ながら、私にその攻撃は効きません」

「な、何を言っている?……は?」


 突然、ミーナの体が溶けた。

 それは血だ。

 ミーナの体は血になった。


「それでは反撃を始めましょう」


 それを聞いたシーサーペントは逃げた。

 キメラの元に。


 そこに聞こえてくる。


「シーサーペントよ。我等の方が不利の様だ。我等の本気を見せよう」

「えぇ、分かったわ。そして、今からが本番よ!」


 シーサーペントとキメラが近づいて、それが始まった。


次話はこのボス戦の続きの話になります。

投稿は明日の同じ時間です。

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