第十二話 リッチ・キング 前編
二分割にし、後編は明日の同じ時間に投稿します。
今後、二分割になる場合は前編をいつも通り土曜日の14時に、後編を次の日の同じ時間に投稿しようと思います。
『死霊力解放』
リッチの体から膨大な死霊力を溢れ出す。
『死の魔剣』
リッチの足元から剣が現れる。
『召喚魔物吸収』
リッチが召喚したアンデット系の下位種が黒い光になり、剣に吸収される。
そして、剣から禍々しいオーラが溢れ出す。
「へぇ〜、リッチが剣を使うなんてね」
ミーナが少し驚いている。
「そうですね。普通のリッチだったらの話ですけどね。私は二段階進化しましたからね」
・リッチ
↓
・リッチ(特別種)
突然変異したリッチ。魔法だけでなく、近接戦闘も可能とする。剣を召喚し、召喚した下位種を吸収する事で剣に纏う死霊力が上がる。
↓
・リッチ・キング
リッチの王であり、不死帝となったリッチ。特別種になった時に近接戦闘も可能となった。召喚はアンデット系の下位種だけでなく、リッチも召喚可能。闇魔法は継続。
見た目は変わらないが、暴発している死霊力は先程大きい。
そして、気になるのは『死の魔剣』だろう。リッチ・キングと同じくらいの死霊力を感じる。
「進化、よく出来ましたね」
「はい、普通なら出来ないでしょうね。だけど、貴方達が来るまで暇だったんですよ。そこで、色々と試したら進化してしまいましてね。でも、これは稀でわたしより下層のミノタウロスやワイバーンでは知能が無いから無理だったと思いますよ」
リッチの様に知能というか会話出来るレベルにならないと難しい。
下位の魔物は倒せば進化するが、上位になると進化が難くなる。なので、上位は思考覚悟でやらないと進化は望めない。
リッチというかリッチ・キングはこの階層で挑戦者が居ない事を良いことに研究をしていた。
それで魔法以外にも近接戦が出来る様にし、そして進化を遂げた。
既にこの階層は二十階層の同じボスであるワイバーンよりも桁違いで、今の所この階層の次に強い一個下の二十九階層よりも桁違いに強くなっている。
完全に普通の人なら初見殺しで負けてしまうレベル。
「それでどうするんですか?その剣で近接戦ですか?それともリッチを召喚して、先程の様にやりますか?」
特にミーナはどう変わろうと戦況は変わらないと思っている。
まぁ、それでも強くなってくれる分は面白いと思うので、ミーナは楽しんでいた。
「その答えは前者ですが、これだけではありません」
『リッチ召喚』
意思の無いリッチが十体召喚される。
『召喚魔物吸収』
そして、次々と召喚されたリッチが黒い光となり、剣に吸収された。
その瞬間、剣からさらに膨大な禍々しいオーラが溢れ出す。
「では、次は近接戦を始めましょう」




