なぜ中国や韓国は反日なのか。文明的観点から見て。
疑問に思ったことはないだろうか?なぜ中国や韓国はあんなに日本を嫌うのかと。
そして韓国の中国への盲目的なまでの愛、逆に日本に対する盲目的なまでの反日。
これらは、つまり国家主義で説明するのは非常に難しい。なぜかといえば国家は非常に曖昧な定義で成り立っているからだ。
北朝鮮は共産主義であるが、実は大日本帝国的なイデオロギーの元で統制を保っている。ソビエト連邦崩壊後もまだ残っているのはこのイデオロギーのおかげであることは明白だ。
国家の同族経営、金王朝である。だが頻繁に国家君主が変わる韓国や中国はその君主によってイデオロギーやドクトリン(軍の形態、戦略など)は変わっていく。だが何故反日は続くのか。それは単に国家があれなだけでは無い。
これに深く関わっているのが文明だ。文明とはひとつの国家だけではない。多くの国家で一文明のものも有れば、ひとつの国家で一文明の時もある。ハーバード大学政治学教授のサミュエルハンチントンの文明説によれば文明は大きく8つであるとされる。その8つを紹介しよう。
西欧文明、欧米がこの文明に属す。8世紀頃に発生したと言われる。キリスト教と結びついている。古代ギリシャとの復興
イスラム文明、中東各国、アフリカ北部の多くの国がこの文明である。名前からわかるようにイスラム教の文明である。今も信者を増やしていて、西欧文明に仇なしている。
ヒンドゥー文明、インド亜大陸に発生したヒンドゥー教の文明。カーストとかひどそう。紀元前2000年程から続く歴史ある文明。カレー食べたい。
東方正教会文明、ロシアやウクライナなど、昔キリスト教で分裂したビザンティン教会を母体に持つ文明。かの悪名高きソビエト連邦を作り出した文明でもある
ラテンアメリカ文明、南アメリカとメキシコなどの国を持つ。前時代の西欧文明と土着の文明が混合してできた。カトリック教会中心の宗教観だが治安はとっても悪い。
アフリカ文明、これを文明というのか私は疑問なのだが、アミニズムなどに立脚した多様な文化形態を持つ中、南アフリカの文明である。
中華文明は、中国、朝鮮半島の国、ベトナム、シンガポール、台湾等の文明。彼らは日本などと同じく宗教にそこまで依存していない文明である。紀元前1500年頃に存在した。中国が巨大な宗主国で、他の国家は衛星国である。人々は多くが功利主義者。
よく中国は国家のふりをした文明と評される。
日本文明、日本だけの文明である。アニミズムと仏教が結びつく極めて特殊な宗教体制を持つ。日本人である私からしてよく分からない異質な文明である。すべてに対しての曖昧さが特徴とされる。
さて、アプローチには様々な手段がある。中韓が反日なのは政府の為と考えることもできるし、事実そうかもしれない。
だが、私は文明から見えるものは様々あると思う。もし第二次世界大戦の時、日本人でなければ誰が神風などするだろうか。アメリカ人に神風特攻を命令して素直にするだろうか。いや、そんなはずは無いということは容易に想像されよう。
ではこの違いは何なのか?私は地域ごとの文化、その上位版としての文明こそ、これを紐解く鍵となると思う。今回見るのは中華文明だ。中国と韓国は非常に仲が良い。彼らは友よりも兄弟という言い回しが好きだが、まさにその兄弟だ。では日本はどうか?無論その中にない。まず一点として、中国と韓国は同じ文明を共有しているが、日本は独自に文明を発達されてきた孤立文明である。そして異なる文明に対して、どの文明も非常に敵対的である。わかるだろうか。要するに、決して中韓の中に我々日本は入ることはできない。精々利用されるのが関の山だ。
いわば支配民族としての中国と被差別民族としての韓国の繋がりは山よりも高く、海よりも深い。
そして彼らは儒教の文化故に非常に歴史を重視する。これがどういうことか。たとえ日本が謝ろうとも教科書に乗っている限り絶対に許されないのである。
中国の場合、なぜ反日なのかは容易に想像できる。国家が利用しているからだ。不満を異種文明である日本にぶつければ多少経済成長が鈍化しても共産党ではなく日本の、責任に成り代わるかもしれない。そう思いしていることだろう。
では韓国は何なのか。それは政府発ではなく文化から来ていると私は思う。
朝鮮とは万年属国であった。政治は腐敗し、国民はそれほど怠けているわけではなかったのだが、両班という役人に散々取り立てられたため、勤勉に働こうという気力を失っていた。隣の中国の政情が不安定になれば大きな打撃を朝鮮は受けた。彼らには真の意味での王は存在しなかった。なぜなら王とはすなわち、中華王朝だったからである。彼らの民族感情としてのいわば「恨」の文化とは怨念的だ。被支配民族の嘆きとでも言うべきか。
そうして彼らは本来自分が取るべき責任を他にぶつけてくるのだ。
そして今、その標的に日本がされたという訳である。