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せめて

せめて、せめて目の前の命だけでも。

「ありがとう。」

そう言って君は、僕の前からいなくなるのかい?

そうやってまた、僕を一人にしてしまうのかい?


解き放たれることのない時の中で、ただひたすらに待っている。

暗闇から解き放たれる時を。

記憶という名の過ごした時は、二度と帰ることはない。

その代わり、解き放つための鍵をくれる。

新たな生という、新生の命という鍵を。

そこで過ごすであろうその時も、また生け贄にし、また新たな鍵をくれるだろう。

ああせめて、せめて私の愛した人たちの時には、記憶には、私はいてほしい。

これが私の願う最もであり、全てだ。

鍵をそれに使うことができるのなら、時を持ったまま愛する人たちが鍵を使えますように。

新たな新生を託されたとき、私との時を忘れないように。


私もできることなら死にたくないです。

この主人公は人のために自分自身をこの世から消したのです。

人のために自分を犠牲にできる人こそ、幸せになれるというお話です。

たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 心に響くような素敵な文章ですね。 [気になる点] ないです。 [一言] これからもご活躍をきたいしております。
2015/10/11 13:22 退会済み
管理
[良い点] 松川ワールド炸裂ですね! [一言] まさしくです……僕も死にたくないです……し、さらに言うなら人のために……なんて、やはり、心のどこかでとんでもないと思っています。 でも、それを出来るの…
2015/09/24 23:55 退会済み
管理
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