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お母さん


実話ではありません。


私はお母さんが大好きだ。

私はまだ8歳だけどお母さんは優しいって思う。

なんでも聞いてくれてなんでもしてくれる。私はお母さんが大好きだ。


9歳、私に妹ができた。

お母さんは妹ばかり可愛がって私にばかりきつく怒る。


私はお母さんが嫌いになった。


15歳私は漫画家になりたいと思って賞に応募し見事佳作だったけど賞をとった。

私はお母さんになにも言わないまま家を飛び出した。

お母さんとは気が合わなくてすれ違ってばかりだったから・・・。

そして私は18歳で漫画家になった。


20歳になったころ私の携帯に一本の電話がかかってきた。

その日も連載に追われてて出られなかった。

次の日もその次の日もほとんど同じ時間に電話がかかってきた。

いつもいつも誰からかと思って履歴を見た。

それは3回すべて同じ番号だった。

なぜか懐かしく感じる番号だったけどその時はなんとも思わなかった。

次の日昨日とは違う番号から電話が来た。

お父さんだった。


私は平然とした声で電話に出た。


「なんですぐでないんだ!!」


私が電話に出た瞬間怒鳴られた。

私は落ち着いて言い返そうとしたその時に帰ってきた言葉を耳にして心臓が止まりそうになった。


「お母さんが肺がんなんだ。もう末期で余命が後2日しかない。」


耳を疑った。信じたくなかった・・・。

びっくりした。

私はすぐに電話を切って編集部に電話した。原稿はできてるのでいったん実家に帰ると・・・・。


そうして私は家に向かった。

自分の育った家へ・・・・。

偶然玄関に妹がいた。妹に会うとすぐ殴られた。


「お姉ちゃんのバカ!」


そういって妹は走って行った。

私は家の鍵を閉め、荷物をドアの前に置いたまま妹を追った。

すると、ある病院についた。


「加奈子!早く来なさい!」


妹についていくとある病室の前におばさんがたっていた。

私は走ってその病室へ行った。

鳴り響く音と共にベットに寝ていたのはお母さんだった。

見ないうちに衰えてもうおばさんになってたけど、お母さんだった。


「加奈子?来てくれたのねぇ。」


お母さんの久しぶりに聞く声に涙があふれた。


「漫画家、なれたのね。よく頑張ったね。ごめんね、いろいろ厳しすぎたねぇ・・・。」


お母さんは、お母さんはそう言って息を静かに引き取った。

私が来るのを待っていてくれたかのようだった。

少しも親孝行してない、親不孝者なのに・・・。

いろいろひどいこといったのに。

最後までお母さんは優しかった。



そして私は今思う。

やっぱり私はお母さんが大好きだって・・・・・。




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― 新着の感想 ―
[一言] やっぱり、お母さんって子供のことを思ってくれてるんですね…… 私も、ちゃんと向き合って見ます。 ありがとうございました。
2012/12/30 18:25 退会済み
管理
[良い点] 親子の絆というものが、すごくよく伝わってきました。
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