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 私は完璧美少女JK諸刃剣(もろはつるぎ)だ。

 

 完璧美少女JKとは


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 そう。それは電車に乗るときなんかも。


 ……っておおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい! 


 おい!おいおいおい!読者おい!


 今、私の完璧な自己紹介を読みたくないからって読み飛ばしたな!リモコンでスキップしたな!読みたくないからって勝手に文面をいじくるな!番組の間のCMみたいになってるんだろうが!つまらないからって邪険に扱うな!


 ったくもう……カキカキ(もう一度(つるぎ)が自己紹介文を書く音。実際には紙幅の都合でそちらも削除されております。だってそっちの方が面白いので)。ふぅ。これでよし……。きちんと今までの倍以上、書いておいたからな。絶対に消されることはないだろう。ったく。二度とこんな真似するんじゃないぞ。


 ……ええー。こほん。では気を取り直して。


 私は皆様ご存知、完璧美少女JK、諸刃剣だ。


 完璧美少女JKとは、文字通り、常に完璧でなければならない。


 成績。運動。容姿。性格。


 とにかく、ありとあらゆる分野で。


 そして、そう。


 それは……お前らが飛ばしたせいでもうオチが丸分かりだが……とにかく、そう。


 それは、電車に乗るときなんかも――


「ふっ」

 

 まるで夏草に止まる蝶のように優雅に、私は着地した。

 

 そしてそれを境に、大きさも境遇も思想も、全てバラバラのはずの数百の人たちが、一斉に一つの方向に向け、ものすごい勢いで粉塵をまき散らしながら歩いて行く。


 私はそんな人たちを見守る女神のように、ふっと微笑み、彼らの背中を見送った。


 ……なんて、まぁ。


 いかにも詩的に表現してみたが、(そこまで詩的になっていなかったような気もしているが)、要するに駅のホームに降り立っただけだ。


 通学途中の満員電車で私は扉近くに立っていたので、ここが本来降りる駅ではないが、途中駅で降りる客に邪魔になってはいけないと、一度、ホームに降り立っただけだ。

 

 当然、大きさも境遇も思想も、全てバラバラのはずの数百の人たちというのも、下車客の人たちのことで、一つの方向というのは改札口のこと。


 そして当然、『そんな人たちを、女神のような笑顔で見送った』のは、もちろんこの私……ってそんなの言うまでもないって?もう、照れるなぁ!って、あ、ちょ、ちょっと、こら!読者!ホームに突き落とそうとするな!ここホームドア無いんだから!あ!ヤバ!電車きた!ちょ!分かったから!謝るから!謝るからやめて!こんな都心に住んでれば誰だって一度はやったことある、ありふれた善意なんかで気持ち良くなってごめんなさい!

 

……はぁはぁ。


 し、死ぬかと思った……。何で朝っぱらから読者に殺されかけないといけないんだ。というか、そもそも読者に殺されかけるってなんだ。聞いたことないわ。

 

 ふう。

 

 と、まぁ、そんなことは置いておくとして。

 

 そんなことで済ませていい問題ではないが、とりあえず、本当にとりあえず、その話題は、裁判所の証言台にでも一度置いておくとして。


 はたしてどうだろう。


 いや、私が完璧美少女JKであるかどうかを問うているのではなく、そんな答えが決まりきったことを改めて問うているのではなく、(答えはもちろんYESYESYESだ。NONONOとか言ったやつにはオラオラを喰らわせてやる)この一度ホームに降りる行為の重要性についてだ。


 たしかに誰でもやったことのある簡単な善意で気持ち良くなったことは認めるが、しかし、電車通学をしていない方や、都会に住んでいない方々に伝えたいのだが、実際、意外とこのひと手間はかなり重要なのだ。

 

 一度これをめんどくさがってしまうと、通勤通学中のサラリーマン及び学生から、大●翔平のストライクボールをボールと判定してしまった審判くらいには、ヘイトを集めることになる。お前がアウトだよ!とか言われてしまうくらいにはなる。


 満員電車による混雑と、出勤通学時間に縛られるストレスで彼らは猫並みにカリカリしている。そのため、目的の駅に着くや否や、窓際にいる客は絶対に下りると彼らの中で勝手に仮定し、カリカリの音を聞きつけた猫並みに脱兎の如く(猫なのに)窓際の乗客のことなどお構いなしで車中から駆け出てくるのだ。


 そんな中、一人窓際にぽつんと立ちっぱなしになっていればどうなるか。


 三味線にされること請け合いだ。


 それにほかの乗客からのヘイトだけでなく、突き飛ばされることによる怪我のリスクもある。


 そうなればお客様救護の影響で更に電車は遅延。もはや三味線どころではない。おそらくジ●ジョ第三部で、ジョゼ●ジョースターと闘っていた時に、時を止めたデ●オの前にいた猫みたいな末路を迎えることになるだろう。


 なので、そうならないためにも完璧美少女JKである私は、決してこのひと手間を欠かさないようにしているというわけだ。流石完璧美少女JK。高貴すぎてもはや地面から見えない(地位もホームからも凋落させるぞとか言わないで)。


 そして、この行為は、確かにやる方にとっては手間ではあるけれど、デメリットしかないというわけではない。


 これをすることで自分にメリットが生じる場合もある。


 それは——


 「あ、あっち空いてる」


 そう。


 こんな風に、大きい駅でこの善行(ぜんこう)を積んだりすると、大きい駅故に、当然お客さんもたくさん降りるので、運が良ければ空いている車両を見つけることができることもあるのだ。

 

 乗客がたくさん降りるということは、その分、停車時間も長くなるということで、よほど油断していない限り、電車に置いて行かれると言う子もない。


 ふっ。


 ふふ。


 気遣いもしつつ、自身にもメリットももたらす。

 

 これぞまさに、完璧美少女JK。

 

 ふふふふふふふふふふふふふふ。

 ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッハッハッハッハッハッハッ!


「ドア閉まりまーす。ご注意ください」

「あ」


 ……止まれいッ!時よッ!

 


 

 ご一読ありがとうございました。

 どうも、誰にの目にも止まる、人類の各駅停車みたいな女の子、諸刃剣です。

 今回は電車のお話でしたね。楽しんでいただけましたか?

 電車と言えば、寝過ごしって怖いですよね。電車ですから、一駅寝過ごすだけで物凄い距離です。皆さんも十分気を付けてくださいね。

 あ、そうそう、寝過ごし、とはちょっと違いますが、今回、私の自己紹介が作者の手によって読み過ごされてしまうという事件が発生してしまいましたね。全く許しがたいです。私は全然かまいませんけれど、読者の皆さんが大いに(大いに!)期待している私の自己紹介を飛ばしてしまうなんて。

 でも、ご安心ください。

 皆さまの各駅停車である私は、きちんと作者の目を縫って、ここに自己紹介を留めておきます。

 流石完璧美少女Jk!

 では、以下、私の自己紹介をじっくり楽しんでくださいね。

 

 私は完璧美少女JK諸刃つる(この後書きは特急に乗っている最中に作者が書いたもののため、自己紹介文は通過してしまいました)

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