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第一章 完璧美少女JKは学力も完璧!

  


「(()、こきてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)」


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 高校の教室にて。

 

 テスト中、椅子に座ったまま、私は内心で大絶叫をかましていた。

 

 ……違う!


 違うんです!

 

 尺稼ぎとかじゃないんです!ほんとにこれくらの叫びだっただけなんです!新人賞の募集要項の既定のページ数に到達しないからって文字数増やした、とかそんなわけでは決してないんです!信じてください! 


 って違う!


 違う違う!そうじゃない!


 何で!?


 何で何で何でぇ!?


 おかしいおかしいおかしい!


 いったい何があった!?


 この作品は私という完璧美少女JKの完璧な生活をお送りするためのもののはずだろう?なのに、何故、しょっぱなからこんなド下ネタを私はかましている!?これじゃあ、美しく(しと)やかな完璧美少女JKの一日が見たくてこの本を手に取っていただいた皆様に顔向けができない!


 (ぷっ……くく……!)


 ん?なんだ?この含み笑いのモノローグは?こんなの書いた覚えは少しもないぞ?

……あ!てめぇか!作者!てめぇだな!おい!てめぇ裏切りやがったな!何引き笑いかましてやがる!ちょっとこっちこいやてめぇ!二次元に引きずり込んで二度と三次元に戻れないようにしてやる!


 ――ぐぎゅるるる。


 ……ってぐおおおお!

そ、そうだった!今はこんな二十代後半になってもごち●さの●ノちゃんの抱き枕カバーに話しかけて挙句の果てには顔に(以下の文章は摩訶(まか)不思議な力により削除されました)してるキモい作者に構ってる暇などないのだった!

 

 う、うおお、お、お尻が!少しでも気を抜くと、お尻が息をしようとしやがる!って気を抜くとか今言うなや!今は気を抜かないように気を抜かなくちゃいけない場面なんだよ!あれ?気を抜いてもいいんだっけいけないんだっけ?駄目だ!もうどっちなのか分からなくなってきた!


 訳が分からないほど頭が回転し、私の頭は走馬燈のように、こうなってしまった原因を思い出す。 


 こんな羽目になってしまった原因は、約二十分前に遡る。


 高校入学一か月後。


 五月。

 

 初めての学力テスト。

 

 昼食後の五科目(かもく)目。科目は歴史。

 

 完璧美少女JKである私は当然学力も完璧なので、テストももちのろん、余裕で解けていた。

 

 それはもう、滞りなく。

 

 が、それは突然起こった。


 ()()()()()()()()()()()()()


 ……いや、何やら作者がさもすごいことかのように描写したけれど……黒太字で表現したけれど……というかできるなら描写してほしくないことだけれど……とにかく、まぁ、そう。

 

 そして、合併症(がっぺいしょう)というかなんというか、更に別の、もう一つ、問題が生じていた。


 ()()()()()()()()()()()()()()()!ってああもううっさいな作者!だからなんだよさっきから!そのイッ●Qのナレーションみたいな口調は!お前を世界の果てまでぶっ飛ばしてやろうか!

 

 ……しかし、まぁ、とにかくそういうことだった。

 

 お腹の調子が悪くなるのと同時。それはまるで何かに操られているかのように急にくしゃみもしたくなったのである。

 

 私は悟った。


 このままくしゃみをしてしまえば、同時に下の方からもくしゃみが出る!

と。

 

 あ、ちなみにあらかじめ言っておくと、このおならとくしゃみは全て、作者が私を(おとし)めようと意図(いと)したせいであり、完璧美少女JKの私に落ち度は万に一つもない。昼食に冷やし中華の大盛を食べたせいだとか、テストは(とどこお)らなかったが、腸の動きは滞っていたとかそんな事実は一切ない!ほんとなんだ!信じ――


「(って!うおお……!っ……!)」


 ガスが爆発しそうになるも、私は腹つねることで何とか自我を保ち、放出を防いだ。


 く、くそ……人が紛れもない真実を弁明しようとしている最中に襲い掛かってきやがって……!


 ……しかし、実際、本当にどうすればいい?

 

 テストは半分以上は解けているので、このまま何も手を付けなくても後日生徒指導室送りということはないとは思うが、しかし、思い出せ。私は誰か。何者か。


 そう。完璧美少女JKなのだ。完璧美少女JKたるもの、テストの得点も完璧でなくてはならない。そうでなければせっかく私の完璧な姿を見に来た読者の皆様に申し訳が立たない(そんなもの最初から期待してないという幻聴が聞こえてくるほど、私の精神は追い詰められている)。何か、何かないのか?この状況を綺麗さっぱり洗い流してくれるような何かは!


 ……………。

 

 ……洗い、流す?

 

 ……そうだ!

 

 何故!何故そんな簡単なことに気付かなかったんだ、私は!

 

 そうだ!トイレだ!

 

 何も我慢する必要なんてそもそもない!

 

 先生に体調が悪い旨を伝えてトイレに行けばよかったんだ!

 

 い、いや、私は完璧美少女JKなので当然トイレなど行かないが、あくまで振りをするだけでいい!要するにこの衆人環視の教室で爆発するのを待つのではなく、安全な環境で症状が治まるのを待つということだ。

 

 腸の動きというのはストレスに大きく作用されると聞いたことがある。


 こんなストレスフルな環境で我慢するよりも、一人で落ち着けるあそこの方がよっぽど症状の改善が期待できるというもの!もう!私の馬鹿!こんな簡単なことに今まで気が付かないなんて!完璧美少女JK失格だぞくそったれ!あ、くそったれは今の状況で言うのはまずい。意味が違ってきてしまう。……ふぅ。危なかった。


 よし。まぁ、何はともあれ、善は急げだ。

 

 以前は(いきどお)っていたものだが、私の座っている席は窓際最後方の、いわゆる主人公席と呼ばれる場所などではなく、モブもモブ、前から2番目の席というなんとも言えない席に位置している。


 しかし、今はそれが逆にありがたい。


 手を挙げれば先生からは良く見えるし、教室の出口までも近い。

 よし。それじゃ早速手を上げ、先生を――

 

 ――その、瞬間だった!



「は――――!」

「「「「「「「?」」」」」」」」」


 ……っぶねー!


 っぶねー!っぶねー!あっぶねー!


 ぎりっぎりっだったー!危なかった!死ぬかと思った!


 息を潜めていたくしゃみの野郎が、急に息を吹き返してきて、気を吐こうとしやがった!(もう意味が分からん) 

 

 何とか口から出る前に押さえつけ、「は」というくしゃみを我慢した時に出る特有の一文字を発するにとどめ、周りのクラスメイトも首を傾げるにとどまったが……この野郎!肝心なところで邪魔しやがって!しかもこいつ、完全に鳴りを潜めただけではなく、まだ鼻の奥でむずむずとくすぶってやがる!

 

 ……が、しかし、私の座席同様、幸いなことにと言うか、怪我の巧妙というか、終わりかけたおかげで、得たものはあった。いや、得たと言うよりは気付きたくなかったことに気が付いてしまったと言うべきか。


 さっきは焦っていて気が付かなかったが、今のこの時間は何の時間か?


 そう。テスト中なのだ。


 テストと言えば、カンニング。


 テスト中の途中退室はカンニングの怖れがあるため、基本、認められないのだ。

だから一旦トイレか保健室に行き、症状が治まるまでやり過ごそうという私の作戦はそもそもアウトだったというわけだ。


 いや、厳密に言えば、このままテストを提出さえしてしまえば、あとは晴れて自由の身なのだが、しかし、私はくしゃみとおならを処理したいんじゃない。完璧美少女JKとして、テストで満点を取りたいのだ。故にこの作戦は採用できない。


 ……というか、そろそろ言わせてもらうが、作者!おい作者!お前どんだけこのネタ引きづるんだよ!


 何で女子高生がおならとくしゃみ我慢するだけのことにここまで文章使ってんだ!もう14ページ目に突入しようとしてるんだよ!星新一ならもう1作品は終わってるぞ!誰が見たいんだ!この小説の読者は完璧な私を見に来てるんだ!ほんと、まじで才能ないな!そんなんだからお前は20代後半になってもどうて(以下プライバシー保護の観点により削除されました。尚、この小説はフィクションです。実在の人物、実在の人物、実在の人物とは全く関係ありません)職権乱用して事実を歪曲しやがった!?


 ……はぁ……もういい。童貞作者に頼ろうとした私が馬鹿だった(あっ……お前、この野郎)。


 このまま我慢し続ければ間違いなく空気を注入し続ける風船のように最後は爆発してしまう。


 かと言って、くしゃみ及びおならをこけば、私を完璧だと信じて疑わない、クラスメイト及び読者の皆様をがっかりさせてしまう。


 ……仕方ない。


 この手は最後まで使いたくなかったが……背に腹は代えられまい。

 

 ――スカす。

 

 ……いや、大丈夫だ。大丈夫。

 

 (いわ)く、おならのにおいというのは腸内環境やメンタルに依存する。

 

 つまり日頃から完璧な食生活を心掛け、メンタルコントロールもばっちりな私のモノは匂いなどせず、アイドル特有のピンク色だったり、むしろ香水やアロマ的なそんな匂いがするはず。


 それに音もせず、匂わなければ、クラスメイトも私がスカしたことになど気付かない。問題は読者の方だが、しかし、私が小説内でスカすと宣言しただけで、それはあくまで文字上での出来事。


 映像として皆様に見られるわけではない。


 アニメ化すれば一貫の終わりだが、こんな童貞作家が書いた小説がアニメ化などされるわけなどない(あ、お前また……)。


 つまり真実は私以外分からず、闇の中ということ。真実はいつも一つじゃない。バレなきゃ真実じゃないんですよお!


「………」

 

 深呼吸する。


 気持ちを整える。

 

 そして、覚悟は、決まった。

 

 やってやる。

 

 やってやるぜ!スカしたスカしを!

 

 ――そう、覚悟を決めた、その瞬間だった。


「……っ!」


 ――な!?くしゃみの野郎……お前、こんな時にまた…………!



()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」


「…………」


 ――「ぷっ」


――「くく……」


――「っ……っ……」


 ――「やば……ぷっ……」


 ……………。

 

 テストで静まりかえった教室。

 

 何とか私のものとはバレなかったものの。

 

 私のくしゃみ我慢声がテスト中故、静かな教室中に思いっきり響きわたり、その後、クラスメイトの含み笑いが所々で巻き起こり、テストは満点を獲得できたが、代わりに私は色々な物を失いましたとさ。


 おわり。N●K。 


ご一読ありがとうございました。引き続き、私の完璧美少女JKとしての生活をごゆるりとお楽しみくださいませ。作者絶対ころ(以下文章はエラーのため表示されませんでした)

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