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第2話 どうして裸で寝ているんだ?

「これは……夢か……?」


 どうして裸で寝ている紅葉がいるんだ? つうか、どうして裸なんだよ? おっぱいや生殖器が丸見えなんだが……。意外と紅葉っておっぱいデカいんだなぁ……。いやいや、これは夢だ。現実ではない……と思うんだけど……昨日、紅葉と一緒にプレイしたゲーム機などが床に置かれているんだよなぁ……。


 ここまで現実とほぼ一緒……いや、全く一緒の夢を見ることってあるのか?


 俺は見たことないぞ、今まで一度も。これが夢なのかを確かめる方法は、痛みを感じるかだ。夢では痛みを感じなかったり、頬などを叩くと夢から覚めるとネットの記事で見たことがある。


 俺は深呼吸をすると、右手で勢いよく頬をビンタした。


「…………いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」


 ビンタをした頬はジンジンと痛くて、おそらくだけど皮膚が赤くなっていると思う。痛みを感じて、夢から覚めないってことは……これは、現実ってことなのか!?


 俺は裸の状態で寝息を立てている紅葉のことを見て……おっぱいを両手で触った。


「…………めっちゃ柔らけぇ」


 これは間違いなく現実ほんもののおっぱいの感触だ。つうことは、これは現実で……裸で寝ている紅葉は本物ってことだよな。


 だとしたら、一つ疑問がある。


 ――俺たちは昨日の夜、何をしたんだ?


 紅葉と一緒にゲームをして――そうだ! 俺は昨日の夜、紅葉に口の中に舌を入れられてキスをされたんだ!! それで、紅葉がコンドームを隠し持ってきていて……あれ? その後の記憶が思い出せない。


 俺は眉間にしわを寄せながら、その後の記憶を思い出そうとするが……いくら考えても思い出せない。


 いつ寝たのかもわからないし……つうか、俺まで裸になってるし。


「一体何があったんだ?」


 すると、あくびをしながら目を覚ました紅葉が俺のことを見てきた。


 俺たちはお互いのことをしばらく見つめ合うと……紅葉が起き上がって俺に抱きついてきた。


「おはよう、甚弥!」

「お……おはよう」


 おっぱいが当たってて、無意識に俺のちんこが大きくなっているのだが……。


 紅葉は猫のように俺の耳たぶを舐めてきた。


「どう甚弥、気持ちいい?」

「気持ちいいというか……くすぐったい」

「フフフッ、そっか!」


 紅葉は俺から離れると、笑みを浮かべながらこう言ってきた。


「昨日は気持ち良かったね!」

「……どうしてだか分からないが、俺はお前がコンドームを隠し持ってきていたところから後の記憶が思い出せないだ」

「んー、てことは……目が覚めたら朝になっていた的な?」

「ああ、そうなる。あの後、何があったのか教え――」

「コンドームを使用して気持ちいいことをして……お互い気持ちよすぎて潮吹きをしちゃったんだ。まあ、そんな感じかな!」

「潮吹き……」

「潮吹きした後に床とかは拭いたから大丈夫!」


 そう言って右手の親指を立てる紅葉。そんな紅葉を見て、俺はどんな表情をすればいいのか分からない。


 そうなんだ! と言って明るい表情をできないし、大丈夫じゃねぇだろ! と言って怒る気力は今はない。どんな表情でなんて言えば言うのが正解なのだろうか?


 俺は唾液を飲み込むと、真剣な表情で紅葉のことを見つめながら一言。


「そうか……」


 紅葉は立ち上がると、ニコリと笑みを浮かべてこう言った。


「お風呂に入ってくるね! バスタオル借りるよ」

「ああ、じゃあ俺は……朝食の準備をするか」


 紅葉は裸で浴室へと行ってしまい、リビングには俺一人になる。俺はハンガーにかかっている上下の服を手に取って着ると、キッチンへと立った。冷蔵庫から卵とハムを取り出す。


「ハムエッグトーストでいっか」


 オーブントースターに食パン2枚を入れて焼いている間に、ハムエッグをフライパンで作る。


 俺はハムエッグを作りながら、紅葉の言葉を思い出す。


『コンドームを使用して気持ちいいことをして……お互い気持ちよすぎて潮吹きをしちゃったんだ。潮吹きした後に床とかは拭いたから大丈夫!』


「俺、潮吹きしちゃったのか……」


 今までに数えきれないほどのオナニーをしてきたが、一度も潮吹きはしたことがなかった。だって、潮吹きってよっぽど気持ちよくならないと出ないものだろ? 


 俺は潮吹きをしたときの記憶を全く思い出せないが、紅葉が嘘をついているようには見えない。つうか、嘘をつく理由がないし……。本当に潮吹きをしてしまったんだ……俺のちんこは。


 俺だけでなく、紅葉も潮吹きをしたって言っていた。そんなに昨日は気持ちいいことをしていたのか。どうしてその時の記憶が思い出せないんだ!? 潮吹きをしているときの快感を感じたかったのにぃ!!


 だからか分からないが、なんだか尿道に違和感があるような気がする。


 にしても、紅葉の好きな人がまさか俺だったとはなぁ……。驚くべきなんだろうけど、なぜかあまり驚かない。へぇー、そうだったんだ~って感じだ。自分で自分のことを疑うよ。どうして驚かないの? ってな……。


 これから俺たちの関係はどうなっていくのやら……。

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