EP.1 『unknown』
初投稿です
鬼クソ適当です
どうか文の拙さには目を瞑ってお楽しみ下さい
深夜0時。まばらな人影を、まばらな常夜灯が照らす。人影の1つは、ふらふらと歩く。そのせいか、脇道にそれてしまう。彼は道を外れたことに気づかない。私はそれを見て、「標的確認」携帯に呟く。
建物の屋上から彼の背後を目掛け飛び降りる。隠し持っていたナイフを煌めかせ、刺突。
彼が刺されたことに気づいたのは、地面に倒れ、血だまりを作りあげたあとだった。
「……は?」驚く。腹を貫かれた痛みも忘れ、驚愕する。今回の標的は、裏社会のドンと呼ばれる男。
こうも簡単に死んでしまうとは、考えもしなかっただろう。彼は、疑問符を顔に貼り付けたまま、
「お前は……何者だ」私に尋ねる。
「『unknown』と言っておこう。」
「お前が!あの噂の……!金さえ払えば誰でも殺せるとか言う……!」
「あんたの耳にも届いているとは光栄だ。……ま、あんたはもう死ぬがな」冷ややかな笑みを浮かべる。
「そうだな……俺はもう死ぬ。だが、逃げられると思うなよ?俺の死は死体と血痕が証明する!裏社会の者がお前を必ず殺す!……先に地獄で待ってるぜ……
『unknown 』さんよぉ!」
その言葉を最期に、彼は目を閉じる。
「……」その言葉には反応せず、彼の死を確認する。
依頼主に電話をかけ、次の指示を仰ぐ。
「依頼完了。遺体は?」電話の向こう側が答える。
『処理してくれ。証拠を残したく無い。血痕1つ残さずやってくれると助かる。……できるか?』
「了解」
簡潔に連絡を終わらせ、指示に従う。
「『能力』発動」……一瞬で、彼の遺体を始末した。
それこそ、そこに何も無かったかの如く。
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『……次のニュースです。成人男性一人が行方不明になって十日。警察は、能力隊への協力を視野に入れて捜査する模様です。続いては……』
テレビが今ホットな事件について報道する。毎日のように目にするこの事件、実は行方不明の人が裏社会の有名な人らしい。警察が躍起になって捜査するのも頷ける。
「大変そ〜だな〜」俺は腑抜けた独り言をこぼし、コーヒーを啜る。時間が迫ってきていることを確認し、
重い腰を上げる。流石に初日から学校に遅刻するわけにはいかない。支度を済まし、玄関へ。振り返り、
「行ってきます」
誰もいない我が家に、俺の声が木霊した。
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朝から騒がしい教室。わたしは自分の席につくや否や、「……めんどくさい」愚痴をこぼす。
するとどたどたと足音が聞こえ、わたしの前で止まる。「おはよー!翔子!」うるさい声。
「……おはよ、魔空」面倒だが、一応返事する。
このクラスで、彼女はわたしの唯一の友人だ。
「そういや、今日転入生が来るんだってよー!」
「……あっそ」 「冷めてんな〜」
「別に、話す機会も無いでしょ」
「でも、なんで今来たんだろうな〜」
私たちは高校3年生。その始業式の日に転入してくるのには違和感がある。それに、この学園は……
「お前ら、席付けー。ホームルーム始めるぞー」
担任の声が聞こえる。クラスメイトはダラダラと席に着く。
「まずは進級おめでとう。この学園での生活も残り1年になったが、Aクラスを目指して努力するように。それから……」
担任が連絡を始める。……この学園は実力主義。
『能力』の強さによりA,B,Cクラスに分かれる。
このCクラスは最底辺なので、向上心の欠片もないやつらが大半だ。無論、担任の話など聞いていない。
雑談する奴に、隠れてゲームする奴。終わってる。
「さて、君たちの中には小耳に挟んだ人もいるかもしれないが、今日転入生が来ている。」
その一言で、教室の視線が担任に集中する。
「早速入ってきてもらおう。入って〜」
扉が開けられ、転入生が姿を現す。
そいつは男だった。男子どもが落胆する。
そいつの顔は見えない。黒板に字を書き出す。
そいつが顔を上げる。所謂イケメンだ。
女性陣が歓声をあげる。うるさい。
「僕の名前は、日村翠、といいます。」
微笑みながら名前を言うそいつは、中性的な、美しい声だった。
文章書くのってむずいっすね。短めかもしれないけれどスンマセン。そして眠い。
もし万が一モチベが沸いたら続きを書くかもしれません