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たったそれだけ。

おとなりさん。

作者: caem


「あ、どうも」 「こんばんはー」


「あ、どうも」 「おはようございますー」


「あ、どうも」 「お疲れ様ですね」


 会うたびに挨拶をしてくれる 優しいおとなりさん(・・・・・・)がいる


「これ、余り物なんですけど」 「あ、どうも」


「でもーー、お構い無く」 「そう……ですか」


 どうしてこんなに接してくれるのだろうか


 独り者の自分は 「あ、どうも」ぐらいしか言えない


 ひとしきり疲れることにも慣れたが


 幼い頃に誓い合った相手と気付くには まだ時間がかかる



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― 新着の感想 ―
[良い点] これは間違いなく運命ですね!!
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