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第八十六話 ショートカット


 ……ここから出られるよね? こんな場所があるとは思わなかったな。MAPからすると入り口近くになるのかな? ん? ちょっと待って。もしかしてキングインクの生息域通過してるのか⁉︎


 ……なるほど、それで秘密の抜け道か。ここを通ればキングインクに遭遇することなくコールバの海の奥まで行くことが出来ると。……便利な抜け道があるもんだな。


 期せずしてキングインクに遭遇せずに入り口近くまで戻って来たクロードはそのまま入り口へ向かいスタラジア帝国へと帰還するのであった。


――

スタラジア帝国

――


 ……無事に帰還出来たな。連続でタスクに出た訳だけど、まあなんとかなるにはなったのは良いことだね。今日含めて5日でコールババーム×15は割と楽に集められる気がしてきたよ。それじゃあさっさと休息を取ろうかな。


 あ、そうだ。お金がまとまって手に入ったからピクトさんに預けに行こうってしてたんだっけ。……そもそも今設計図が何個あって所持金がどれくらいなんだ? ……ええと、普通の設計図(陸)が4つに、(海)が1つ。そして所持金は43000Gか。だったら全部預けちゃっても問題無いな。よし、鍛冶屋へ行こうか。


――

鍛冶屋

――


 クロードが鍛冶屋を訪れるとピクトは椅子に座って何やら本を読んでいたようだ。こちらに気が付くと少し驚くような表情を見せたのである。


「なんだ、今日はもう来ねえのかと思っていたよ。こんな時間に来るのは珍しいな。タスク帰りか?」


「ちょっと急ぎのタスクだったんで。ついでに寄ったんですけど迷惑でした?」


「迷惑な訳あるか。お前さんだったらいつでも来な。歓迎してやるよ。……それで、何か持って来たのか?」


 そう言われてクロードは設計図を5枚取り出した。先程手持ちの設計図の数を数えた時に取り出しやすいようまとめたものだ。差し出されたそれを受け取るとピクトは丁寧にひとつひとつ確認して顔を上げた。


「普通の設計図が5枚だな。それじゃあ10000Gを貰うぜ、良いかね?」


「……お願いします」


 最早慣れたやり取りであるためクロードはピクトの話を聞きながら既にお金の用意を済ませておいてある。クロードは取り出しておいた金貨1枚をピクトに手渡した。それを受け取ってピクトはニコリと微笑んだ。


「確かに承った。それじゃあ明日以降また取りに来てくれ。ほかに何かあるか?」


 ……そう言えばパーツの珠が手に入っていたんだっけ?せっかく来たんだからこれもスキルに変えてもらおうかな。


「これもお願いします。」


「承った。……ほれ【キャノンオイル】じゃ。大事にしろよ」


 【キャノンオイル】? 聞いたことのないスキルが手に入ったな。後で確認しようか。もし強いスキルだったらクイックガトリングの空いたスロットに入れるのも良いな。それじゃあもう用事は無いし格納庫へ戻ろうか。


 クロードはピクトに軽く挨拶をすると鍛冶屋を出たのであった。普段のタスク帰りと何ら変わりないように物事が進んで行くために連続でタスクに出発し、相応に消耗しているのを忘れてしまいそうである。


 幸いそのことを格納庫に戻りながらクロードは覚えていた。しかしスキルの内容を確認した後でそのことを覚えているかの自信は少し怪しいのである。【キャノンオイル】の効果を早く見たい気持ちを抑えつつ格納庫へ戻ったクロードは休息を取るため自室へ向かったのだ。


――

格納庫

――


 さて、休息も取ったし今日もコールババームを採取しにコールバの海へ行こうかね。そう言えば秘密の抜け道は入り口側からも入ることが出来るんだろうか。もし入れるならキングインクのことを気にせずコールバの海でタスクがこなせるようになるな。……ふふ、ちょっとコールバの海に行くのが楽しみになって来たよ。


 クロードが思わず表情を緩めていると同じように表情を緩めたルピウスが近づいて来たのである。


「ルピウス、何かあったのか?」


「強化が上手くいったのさ! ヴァッシュが新しく生まれ変わったよ。気が向いたら使ってくれると良いよ!」


《ヴァッシュがヴァッシュMk−IIになった》


 お、ヴァッシュの強化が完了したのか。……てっきりヴァッシュ改になるのかと思ったらヴァッシュMk−IIか。という事は極化すれば名前はMk−IIIかな? まあいいや、とりあえず性能を確認しようか。


――

ヴァッシュMk−II

攻撃 300 速度 240 装甲 800

――


 読んでくださりありがとうございます。

ヴァッシュMk−II

射撃だけを追い求めたヴァッシュの改良型。相変わらず脆い。

攻撃 300 速度 240 装甲 800

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