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第八十二話 執事からのタスク


――

スタラジア帝国

――


 ……無事に帰還出来たな。今回は結構多くのタスクをこなせたな。合計……4つか。そのうちどれくらいのタスクでお金がもらえるかは分からないけどいっぱいもらえると良いな。鍛冶屋に用事は……無いな。それじゃあまっすぐ帰ってタスクの報告だな。


――

教官室

――


 タスクの報告をするためにノックしてから教官室へ入ったクロードだったが教官室には既に先客がいるようである。


 騎士……では無さそうな格好の男が1人レオと何やら話しているのだ。盗み聞きのような格好になるので端っこに寄ろうかとしていたクロードにレオが声をかけた。


「クロードか、タスクの報告だな」


「そうです。……けど、今話されてたんじゃないんですか?」


「おや、私のことはお気になさらず。急ぎの用事ではございませんのでお先にどうぞ」


 そう言ってその男は教官室の入り口近くまで歩いて行ったのである。格好こそ騎士では無いがそのピンと伸びた姿勢と軽やかな足取りは単なる一般人では無いただならぬ雰囲気を纏っていた。


 クロードはややその男のことを気にしながら前を向くとレオがまっすぐこちらを見つめていた。どうやら男のことを気にしているのはクロードだけのようだ。やや苦笑いを浮かべながらクロードはレオのところへ近寄ったのである。


「……確かにタスクは完了している。これはタスク達成の報酬だ。受け取るが良い」


《普通の設計図(陸)を手に入れた》

《普通の設計図(陸)を手に入れた》

《13500Gを手に入れた》

《普通の設計図(海)を手に入れた》

《普通の設計図(陸)を手に入れた》

《海のパーツの珠を手に入れた》

《20000Gを手に入れた》


 おぉ、割と手に入ったな。設計図に関しては最早増えすぎだな。今何個持っているか把握が出来てないや。まとまった金額が手に入ったからいくつかの設計図は今度ピクトさんに預けようか。金の設計図が手に入った時のために20000Gは置いておくとして後は使っちゃっても別に問題無いもんな。


「……ケトさん。先程の話ですが、私は目の前にいるこの男を推薦したいかと思います」


「おや、良いのですか? 実は私も同じことを考えていたのですよ」


 ……? 一体何の話をしているんだ?


 何のことだか分からない表情をクロードが浮かべていると咳払いをしてからレオが立ち上がって男のところへ歩いて行きそして口を開いた。


「さて、クロード。君に紹介したい人がいる。ここにおられるのは執事のケトさんだ。普段は宮殿で仕事をしておられる」


「……ええと、その執事のケトさんはどうしてこちらに?」


「話が早くて助かるな。実は宮殿の壁が老朽化していて近々修繕する予定だそうだ。しかし肝心の木材が足りていないらしくてね。それでちょっとそれを採取してもらいたいのだ」


 ……ほう、採取か。と言うことは納品タスクをイメージすれば良いかな。執事さんが現れてタスクが発生したからてっきりもっと凄いタスクを想像していたよ。別にそれくらいだったらすぐに出来るだろうしそのタスクを受けない選択肢は無いね。


「採取してくれば良いんですね。分かりました」


 クロードは特に何も考えずに採取してくる事を了承したのである。まだ何をどれだけ採取して来るかも聞いていないことをクロードはすっかり忘れているのである。


「良い返事ですねぇ。頼もしい限りです。それではコールババーム×15の納品をお願いしますね。現状老朽化は進んでおりますから修繕には早く取り掛かりたいのです。出来る限りお早めにお願い致しますね。それでは失礼します」


「……15個?」


 予想以上の個数に驚きを隠せないクロードを横目にケトは軽やかな足取りで教官室を去って行ったのである。恐る恐るクロードはレオに振り返った。


「タスクの目的はさっき聞いたな。コールババーム×15の納品だ。そして悪いが他ならぬ帝国からの依頼故に達成までの制限時間をかけさせてもらう。タスクの詳細は既に申請してあるからそれを確認するように。……ここからは助言だがコールババームの採取ポイントの数からすれば早ければ3日以内には終われるが下手すると5日以上かかってしまう可能性もある。よく探し回ると良い。それでは健闘を祈る」


 読んでくださりありがとうございます。

 これまた数の多い納品タスクですね。このくらいの量だと一度では回収しきれないので何度も行く必要が出てきますね。

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