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第八十一話 さあタスクを進めようか


 早速フィウムを強化しようと強化書片手にルピウスを呼んだクロードに返ってきた返事はそんな言葉であった。


「……ええと、つまり今ヴァッシュを強化中だから出来ないって事か?」


「そう言うことだよ。出来るのならやりたい気持ちはあるけど、さすがに2体同時に強化するのは頭がこんがらがって無理だな。ヴァッシュが強化し終わってからまた頼んでくれよ」


 なるほど。まあ、それもそうだな。同時に強化作業が出来るなら1体をもっと早くやって欲しい感もあるし、機体によって個体差は激しいだろうから頭がこんがらがるのも分かるな。そんなことを聞いたら強化作業は実際のところ何をしているのか気になってくるね。


 それじゃあ申請したタスクを確認しようか。今回申請したのは6個だな。所持金を増やすって言う目的があるから納品タスクを多めにしたんだよね。


――

タスク一覧


この輝きは素晴らしい!

ランク:D

場所:エリーダ高原

目的:鉄×1、闇水晶の欠片×3の納品

依頼者:石に囲まれたい男


良い上着が作れそうなんだ。

ランク:D

場所:エリーダ高原

目的:エリーダブナ×4、謎の毛皮×4

依頼者:寡黙な服職人


唐揚げって美味しいよな。

ランク:C

場所:カシオ平原

目的:強靭な腿肉×2の納品

依頼者:大発見した村人


何か共通点は無いだろうか?

ランク:C

場所:カシオ平原、エリーダ高原

目的:石の翼膜×2、見通す薄羽×2の納品

依頼者:翼の生えた研究員


祖母を喜ばせたいのです。

ランク:B

場所:エリーダ高原

目的:長寿の小枝×2の納品

依頼者:優しげな少年


これじゃあ漁が出来ない!討伐してくれ!

ランク:B

場所:コールバの海

目的:ナップスクイードの討伐

依頼者:泣きそうな漁師

――


 一応すぐに達成出来そうなタスクを選んで来たつもりなんだけど、今の持ちものってどうなっていたっけな? 確認しようか。


――

持ちもの

採取アイテム

薬草×13

肉厚アロエ×4

グリーンハーブ×6

ジメジメシダ×1

揺らめく海藻×3

ジミキノコ×8

シビレダケ×7

ネムリダケ×2

水椎茸×2

ガラクタ×42

銅×2

鉄×3

鋼×1

闇水晶の欠片×1

睡香石×1

オオカシ×3

エリーダブナ×6

コールババーム×3

湿った丸太×5

腐った肉×2

謎の毛皮×4

新鮮な生肉×1

石の翼膜×1

長寿の小枝×3

トレントの樹液×1

見通す薄羽×2

強靭な腿肉×2

淡く光る軟甲×1

唸る触腕×1

鋭利な背ビレ×1

――


 うん、それなりに記憶通りだな。足りないのは闇水晶の欠片が2個と石の翼膜が1個。両方ともエリーダ高原で手に入るものだから今からエリーダ高原に行こうか。……ん? ちょっと待って石の翼膜って確かロックファルコンのドロップアイテムだよな? あいつって夜のエリーダ高原に出てくるのか?


「なあルピウス。ロックファルコンって夜にも遭遇出来るのか?」


「出来ると言えば出来るけど、確率は日中よりも低くはなるね。特に目的が無いのなら日中のエリーダ高原に行った方が良いと思うよ」


 ……なるほど、やっぱり遭遇確率は低くなるのか。それなら石の翼膜と闇水晶の欠片とどっちを優先しようかな……。ロックファルコンって日中なら割と数いるから探すのは楽な部類だよね。闇水晶の欠片の採取はちょっと面倒だから後に回すか。


 クロードはこのまま夜を待たずにエリーダ高原へ向かうことに決めたようだ。再びルブール改を呼び出すと颯爽とそれに乗り込みエリーダ高原へと向かったのであった。


――

エリーダ高原

――


 さて、エリーダ高原に着いたな。今回は納品する数が多いから先に完了出来るタスクは完了させておこうか。漏れがあってもいけないからね。……ええと、エリーダブナ×4と謎の毛皮×4、それに強靭な腿肉×2、そして長寿の小枝×2の納品だな。


《タスクを3つ完了しました。すぐにスタラジア帝国に戻りますか?》


 納品が終われば当然ウィンドウが表示される。しかし今回エリーダ高原を訪れた目的は石の翼膜の入手及び納品であるためウィンドウに従って帰還することは無い。ウィンドウを閉じるとすぐさまクロードはロックファルコンを探し始めた。


 ロックファルコンを探すのは久しぶりではあるが、遭遇する場所は記憶している。以前のように休憩中のロックファルコンを見つけると近くの木陰に身を潜めながらクロードはメテオライフルを構えた。


 ツガイヤンマやアサルトシャークなど機敏に動くモンスターを相手し続けていたクロードにとって休憩しており動く気配の無いロックファルコンを正確に射抜くことはものすごく簡単な事である。狙いすました弾丸が油断しきったロックファルコンを貫くとロックファルコンは光を放ちながら消え去った。


 ……ん? 倒したのか? 1発じゃ倒せないだろうからって【エクスプロージョン】のカバーを既に外していたんだが……。なんだか拍子抜けだな。……まあ、良いか。ドロップアイテムを回収しよう。


《石の翼膜を手に入れた》


 手に入ったドロップアイテムは当然石の翼膜である。これでタスクに必要なアイテムは全て揃った。後はこれを納品して帰還するだけである。やや味気なさを感じていたクロードではあったが石の翼膜×2と見通す薄羽×2を納品してウィンドウに従って帰還したのである。


 読んでくださりありがとうございます。

 すぐに達成出来そうなタスクを選ぶとかなり楽に進められますね。さて今回は所持金を増やすためにタスクを選んでいた訳ですが肝心の報酬はどうなんでしょうか?

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