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第五十一話 何はともあれ採取のお時間


 ……ええと、レバーを上下にすると……? なるほど、ギガントキャノンの弾道が変わる感じか。それじゃあこのレバーは今までで言うところ射撃武器パーツの角度調整のレバーと同じように考えたら良いな。そして、残ったこのスイッチは発射ボタンで良いのかな? とりあえず押してみるか。


 ギガントキャノンの弾道を中間くらいに設定しクロードはまるいスイッチを押し込んだ。数秒経って爆破したかのような発射音が辺りに響いた。発射された砲弾は弧を描いて十数メートルほど離れた海面に浮かぶ岩に命中した。岩は木っ端微塵に砕け散る。なるほど、中々の威力である。


 ……威力は凄そうだね。ただ当てるのが結構難しそうだな。せめて撃つ間角度調整くらいは出来ないと当てられそうに無いよね。とりあえずもう一度……、うん? 押せないや。……なるほど、1発撃つごとにリロードが必要なのか。これはますます外しづらいな。


 クロードがスイッチを押し込んでからおよそ20秒後にスイッチは再び押し込めるようになったのである。幸い砲弾を撃ってから20秒では無いのでそれほど長くは感じないがそれでも外した時のリカバリーが重要な武器パーツであることは間違い無かった。


 インターバルが長いと逃げられもするし、距離を詰められもするんだよね。まあ動けなくなるわけじゃないし、リビエルは速度はある方だから何とかはなるけどヴァッシュと比べるとちょっと戦いづらいね。


 ……ええと、スキルで装着させているのは【エイミング】だったな。この左上の白く輝いている気がするスイッチを押せば発動出来るんだけど、これ今押せるのか?


 クロードは左上の【エイミング】のカバーを外すと押し込んでみた。しかし感じられるはずの手ごたえは全く無く、一応数秒待ってはみたが何の現象も起こらなかった。そもそもスイッチが輝いていないのである。それはつまりスキルの発動条件を満たしていないからに違いあるまい。しかしその肝心のスキルの発動条件がクロードには分からなかった。


 【エイミング】はまあ、スイッチが押せた時に確認する事にしようか。あんまりこれに頼らないようにタスクを進める気持ちでやっていこう。それじゃあ、採取して回るとしますかね。


 クロードはコールバの海の採取ポイントを巡って行くようだ。入り口近くはモンスターも湧いておらず、特に何を気にする訳でなくクロードは採取に没頭していた。


 ……うん、まあこんなところで良いでしょう。さてさて、どんなアイテムが手に入ったかな?


――

持ちもの

採取アイテム

薬草×13

肉厚アロエ×4

グリーンハーブ×6

月見草×3

ジメジメシダ×1

揺らめく海藻×3

ジミキノコ×8

シビレダケ×7

ネムリダケ×2

宵闇茸×1

水椎茸×2

ガラクタ×45

銅×2

鉄×3

鋼×1

闇水晶の欠片×2

オオカシ×3

エリーダブナ×6

コールババーム×3

湿った丸太×5

腐った肉×2

謎の毛皮×4

新鮮な生肉×1

石の翼膜×1

長寿の小枝×1

トレントの樹液×1

見通す薄羽×1

ヤンマのお頭×1

強靭な腿肉×2

銅の宝箱×2

金の宝箱×1

――


 ……うん、うん。良い成果だ。特に宝箱が複数手に入ったのは大きいな。早速中を確認しようか。


《銅の宝箱を開けた 普通の設計図(海)、普通の設計図(陸)を手に入れた》

《銅の宝箱を開けた 普通の設計図(海)、パーツの珠を手に入れた》

《金の宝箱を開けた 金の設計図(海)、海のパーツの珠を手に入れた》


 おぉ、良いね、金の設計図だ。今のところ金の設計図には、メテオライフルにトレントアローに大分お世話になっているからね。……トレントアローはまだ使ったことが無かったか、……まあ、その辺りはどうだっていいさ。今回の金の設計図もきっと良い武器パーツに違いないや。


 ……ところで採取している時に思ったんだけど、【エイミング】のスイッチが輝いたり消えたりを繰り返しているんだよね。正直周りは夜ってこともあって理由も分からない状態でチカチカ点いたり消えたりするのは不気味なんだよな。


「そう言えば、海面を見ても何にも分からないんだけど、モンスターってどこにいるんだ? ナップスクイードはおろか今のところどいつにも遭遇しないぜ? もっと奥に行くべきなのか?」


「……そうだね、夜だからもっと奥に行かないと遭遇出来ないよ。日中なら海面近くに浮かぶ魚を獲る鳥型のモンスターとかが飛んでたりするんだけど、夜だとさすがに飛んでいないよね」


 なるほどエサになるものがいなくなるとモンスターの数も減ると言う訳か。……うん? それならナップスクイードもいなくなるんじゃないのか?


「その理屈だとナップスクイードも夜に遭遇出来ないことにならないか? それに夜はモンスターの動きが活発になるって言ってただろう?」


「弱いモンスターが潜むようになったり擬態して狩りを行うモンスターがいたりするから見た目には全然モンスターがいないように思うだけだよ。強いモンスターはそんなのお構いなしに狩りを行うんだけどね」


 ルピウスが言うにはモンスターがどこかに潜んでいるか何かに擬態しているかと言うことらしい。クロードはその点においてモンスターを探すのが苦手である。何せスリープマシュルを探してエルダートレントに襲われた苦い経験があるのだ。クロードが苦々しい顔で海面を見たその時、【エイミング】のスイッチが輝き始めた。


 読んでくださりありがとうございます。

 宝箱が結構手に入りましたね。金の設計図が手に入ったことでリビエルがさらに強化出来そうです。……まあピクトに預けてさらに一日後なのでだいぶ先になりますけどね。

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