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第十九話 準備は万全に

 

 ……なら良いんだけど。それじゃああんまり他のモンスターを刺激するのも良くないからノーマルバレットで行こうかな。ただ、ルブールで行くのはちょっと不安だからノーマルバレットをブランシアに装備させようね。代わりの武器パーツ……、ノーマルブレイドでも装備させておこうか。


「ルピウス、ルブールの武器をこれに変えてくれるかい?」


「任せて! ……うん、これで変更出来たよ」


 よし、これでルブールの装備を変更出来たから今度はブランシアを呼び出して……と。


「ルピウス、今度は武器をこれに変えてくれるかい?」


「任せて! ……うん、これで変更出来たよ」


「それから、これの装着もお願い出来るか?」


 そう言いながらクロードが取り出したのは【エレキチャージ】である。エレキチャージの発動には斬撃は伴わない。つまりノーマルバレットに装着させても問題無く発動出来るのだ。せっかく拡張スロットが空いていて使えるスキルがあるのだ。空けておくのはもったいないだろう。


 さて、それじゃあ一回ピクトさんの所に行って設計図とパーツの珠をお願いしてから寝るとしますかね。タスク達成の報酬で貰ったお金で必要分はあるからね。金の設計図でどんな武器パーツが手に入るんだろうなぁ? 楽しみだよ。


「いらっしゃい……、なんだお前さんか。その顔、お金は確保出来たようだな」


 鍛冶屋へ訪れたクロードの顔を見たピクトはすぐにそう言った。堂々とした態度からか口角がひっそりと上がっているのがバレたからか、はたまたその両方か。ピクトがそう思った理由をクロードは分からなかったが分かる必要もなかった。お金が確保出来たのはその通りなのだから。


「この設計図全部お願いします!」


 差し出した設計図は3つ。普通の設計図(陸)が2つに金の設計図(陸)が1つである。差し出された設計図を受け取るとピクトはゆっくりと眺めそして顔を上げた。


「なんだい、増えてるじゃないか。普通の設計図が2つに金の設計図が1つ。それじゃあ24000G貰うぜ。良いかね?」


 お金が入った袋にはたくさんの銀貨と銅貨が入っていた。銀貨で払うなら24枚必要なのだがいちいち1枚ずつ取り出すのも面倒である。所持金は全部で25500G、銅貨全てと銀貨1枚を先に取り出すと残った袋の中身全て机の上になだれさせるように置いていった。


「ほう、ちょっと数えさせてもらうぜ。……ふむ、間違いなく24000Gだ。金なんてすぐに貯まるとは言ったがこうも早いとは思わなかったな。それじゃあこの設計図は全て受け取ろう。作っておくから明日以降また取りに来てくれ」


「あ! あとこれもお願いします」


「パーツの珠が2つだな。……ほれ、【ラピッドキャノン】と【アクセルエンジン】じゃ、大事にしろよ」


 これまた新しいスキルだな。【ラピッドキャノン】と【アクセルエンジン】か。まあこれは後で確認したら良いな。…そういえば後で確認するって思いながら【グレイトスイング】の性能を確認するのを忘れていたな。……じゃあ今確認するか。忘れてしまうかもしれないしね。


――

グレイトスイング

武器を大きく振り回して地面に200%の叩きつけ攻撃を行う。


ラピッドキャノン

残り弾数を全て撃ち尽くす150%の射撃攻撃。


アクセルエンジン

このパーツを装着した武器パーツを装備しているE・L・Kの速度を10%増加させる。

――


 ……なるほどね。これは……うん、失敗だったなぁ。すぐに焦ってエレキチャージを装着させるんじゃなかったよ。ノーマルバレットならラピッドキャノンの方が使い勝手が良さそうだ。


 普段の威力の1.5倍で全部撃ち込めるんだろう? 絶対強いじゃんか。ため時間とかどんな風に飛ぶのかとか知らないことはあるけど武器パーツへのシナジーを考えたら絶対こっちにすべきだった。……ま、装着させちゃったのは仕方ないか。


 グレイトスイングはアイアンアックスとかあとあるのかは知らないけどハンマー系の武器パーツに合いそうだね。ノーマルバレットでも発動出来るのかな? 銃を振り回して地面に叩きつける……か。ふふ、中々絵面がシュールだな。見てみたい気もするけどもったいないからやめておこう。


 アクセルエンジンはブロンズアーマーの速度版だな。この感じだと攻撃を上げてくれるスキルもありそうだな。まあこれもブロンズアーマー同様拡張スロットがいっぱい空いてる武器パーツが手に入った時に着けるべきパーツだな。貴重なスロットをステータス上昇には使いたくないや。


 手に入ったスキルの性能をじっくり確認したクロードはピクトに軽く挨拶をして鍛冶屋から出るとすぐに格納庫へ戻り四等騎士昇格のためのタスクのために自室へ向かうと休息を取った。ゆっくり休んでステータスを整えたクロードは早速エリーダ高原へと向かうのであった。


――

エリーダ高原

――


 クロードはエリーダ高原へたどり着いた。カシオ平原とはちょうど反対側に位置するこの高原に足を踏み入れたことはクロードにとってもちろん初めてであり、当たり前だがカシオ平原とは全然違う光景が目の前には広がっていた。


 読んでくださりありがとうございます。

 さあいよいよ昇格のためのタスクが始まるようです。エリーダ高原、一体どんなところなんでしょうか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ここまで読ませていただきました。 とてもわくわくしながら楽しく読み進められました。 少しづつ武器が増えたり、スキルを組み合わせたりカスタマイズできる点がすごくいいですね。 この先も楽しみ…
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