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第十一話 タスクの報酬は?


 割といっぱい採取出来たな。それに鉱物の採取ポイントから宝箱が採取出来たのは嬉しい誤算だよ。タスク達成の報酬とかでしか手に入らないと思ったんだけど、採取出来るとはね。


 となるとメインの入手方法が採取の可能性が高いよな。逆にタスク達成の報酬では貰えないと思った方が良いかもね。それじゃあ早速宝箱を開けますか。


《銅の宝箱を開いた 普通の設計図(陸)、普通の設計図(陸)を手に入れた》


 設計図だったか。これに関して×2って表記されないことを考えると書かれている武器パーツが違うっぽいな。さて、何の武器パーツか気になるところだね。帰りに鍛冶屋に寄るとしますか。


 薬草も規定数採取し終わったし、納品して帰りますか。納品はタスク一覧からするんだったな。最大数の5個を納品する……と。


《タスクを1つ完了しました。すぐにスタラジア帝国に戻りますか?》


 なるほど、タスクを1つ完了するごとにこのウィンドウが表示されるんだな。進行しているタスクが複数ある時とか採取し足りない時とかはいいえを選択すればまだカシオ平原にいれるんだな。でも今回はもう用は無いから戻るとしますかね。


 表示されたウィンドウにクロードははいと答えた。するとすぐに周囲に光が満ちたかと思うとカシオ平原を訪れる時に通った門にE・L・Kに乗ったままクロードは立っていた。この辺りの移動に時間がかからないのはストレスがあまりかからなくて良いなとクロードは思っていた。手に入った設計図を使うために鍛冶屋に行こうとその方向に向いたクロードはあるものに気がついたのである。


「……、あれ鍛冶屋の入り口だよな。やけに広く開いてるってことはE・L・Kに乗ったまま鍛冶屋に行けたりするのか? ……行ってみるか。」


 寮からの鍛冶屋しか見たことが無かったため門から帝国に戻ってくる騎士たちのために開かれた鍛冶屋の広い方の入り口にクロードは気づかなかったのである。入り口から入るとピクトが新聞を読みながら座っているのが目に入った。操縦席から降りてピクトに近づくとピクトも足音に気づいたのか新聞から顔を上げた。


「……おや、お前さんかい。ブランシアに乗っているところを見るとタスクの帰りか?」


「まあ、そうです。……入り口って2つあったんですね?」


「元々は無かったがな。お前さんの先輩にあたる騎士がE・L・Kに乗ったまま突っ込んで来た事があってな。その時にでっかい穴が開いたんだが埋めるのも面倒でな。それなら入り口に有効活用してやろうとした訳だ。おかげでタスク帰りにここへ寄ってくれる騎士の人数が増えてわしは大助かりじゃよ」


 なるほど、元々無かった入り口なのか。それで最初に来た時には気づかなかったんだな。おっと、そうだ。入り口の話をしに来たんじゃない。武器パーツを作ってもらいに来たんだった。


「設計図2つお願いします」


 クロードは白い紙の束を2つ取り出すと目の前の机に置いた。それをピクトは1つずつ確認しながら手に取っていった。


「ほう、設計図が2つね。……普通の設計図だな。それじゃあ合わせて4000Gだよ。良いかね?」


「もちろん。お願いします」


 所持金自体が足りているのは知っている。アイテム欄からお金が入っている袋を選択すると中には銀貨が5枚入っていた。所持金額から考えて1枚1000Gと考えて良いだろう。袋から4枚の銀貨を出すとピクトに手渡した。


「毎度、宅配はどうする?」


「歩いて寄るのは面倒だけど、ブランシアに乗ったままここに来れるんなら宅配はやめときます」


「承った。それじゃあ明日以降来てくれ。用意しておこう。ほかに何かあるか?」


 あいにく今のクロードには渡した設計図以外ここで何かするものは持ち合わせていない。ピクトに軽く挨拶をしてクロードは鍛冶屋を出た。そのまままっすぐ格納庫へ戻るとクロードは操縦席を降りて教官室へと向かった。もちろんタスク完了の報告をするためである。


――

教官室

――


 ノックをしてから教官室に入るとレオがまっすぐこちらを向いていた。別に悪いことなど1つも覚えがないのだが鋭い視線を浴びせられると何かやらかしているのではと考えてしまうから不思議である。


「クロードか、タスク完了の報告だな」


「そうです」


「……確かにタスクは完了している。規定の最大数の納品に依頼者もとても満足しておられた。これはタスクの報酬だ。受け取るが良い」


《パーツの珠を手に入れた》

《5000Gを手に入れた》


 おぉ、パーツの珠にお金が手に入ったな。宝箱が採取で手に入るからパーツの珠はタスク達成の報酬では手に入らないと思っていたけどそうでもないみたいだ。それはありがたいね。


 ……ん? でも今まで手に入ったものは陸の……って頭に付いていたような……? まあそれは後で考えれば良いか。とりあえずタスクを追加しましょうかね。……ええと


 タスク完了の報告を終え、報酬を貰ったクロードは次のタスクを遂行するためにホログラムの表示を見ようと横を向きかけたその時レオが口を開いた。


「そして、クロード。君の働きぶりを見て依頼者から更なるタスクが君宛に寄せられている。つまり、スペシャルタスクの発生だな」


 読んでくださりありがとうございます。

 スペシャルタスクが発生したようです。これはタスクを遂行する際何らかの条件を満たすことで発生する特別なタスクです。今回は最大数納品したことがトリガーのようですね。

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