表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

116/150

第百十五話 アルギュロス


 さて、それじゃあタスクに戻ろうか。そもそもマイルピードと戦う必要性はまるで無かったんだよ。討伐タスクって訳でも無いし、ドロップアイテムも納品タスクに絡んで無いしね。ただ、ロックファルコンを探すのに近道をしようとして戦闘になっちゃっただけなんだよ。


 近道をしようとして逆に時間がかかってしまったクロードだったがそれを気にしても仕方が無い。通ろうとしたルートに戻ってロックファルコンのいる座標を目指した。


 マイルピードとの激戦を経たクロードにとってロックファルコンは最早その辺にいるモンスターであり、見つけさえすれば討伐するのは造作も無い。討伐すれば後は帰還するだけであるためスキルも温存する必要は無い。クロードに見つかったロックファルコンは逃げる間もなく【エレキチャージ】によって討伐された。


 お、【エレキチャージ】1発で討伐出来るんだ。マイルピード戦を挟んだからか戦闘が楽だね。……本来これくらい楽に終われるタスクだったのにどうしてあんな戦闘なんかしちゃったんだろうね? ま、そんなこと言っても仕方無いか。さっさとドロップアイテムを回収して帰還しよう。


《石の翼膜を手に入れた》


 よし、それじゃあ帰還するとしますか。


――

スタラジア帝国

――


 ……ふぅ、帰還したね。それじゃあピクトさんのところに行こうか。預けた虹の設計図が武器パーツになっているはずだからね。


――

鍛冶屋

――


 鍛冶屋の広い方の入り口近くにヴァッシュMk−IIを置いてクロードは操縦席から降りた。もうすぐ虹の設計図を預けた結果が出ると思うとテンションが高まって来る。なるべく平静にしようとはするものの力が入ってしまったようで、クロードは勢いよく鍛冶屋の扉を開けてしまったのである。あまりの勢いに少し驚いた表情をしているピクトと目が合った。


「……なんだお前さんか。強盗でも来たのかと思ったよ」


「いやぁ、テンションが上がってしまいまして、……すみません」


「まあ、気持ちは分からないでも無い。わしも朝扉を壊しかけたからな。……ふふ、渡された設計図の武器パーツは既に出来ているぞ。受け取るが良い」


《アルギュロスを手に入れた》


 名前は間違いなく強そうだね。さて、肝心な性能はどれほどなんだろうか。


――

武器パーツ

アルギュロス(剣)拡張スロット:【アルギュロス】、【ブレイドショット】

攻撃 +10 速度 +30

――


 ……なるほど、装備ボーナスは割と良いな。ヴァッシュMk−IIを操縦していて速度が高いことが強いし快適ってのは充分分かったからね。ま、ヴァッシュMk−IIにこのアルギュロスは装備させられないんだけどね。


さて、そしてよく分からないのが拡張スロットだな。【ブレイドショット】は良いとして、【アルギュロス】ってのは何だろう。武器パーツの名前と同じだから専用スキルっていう扱いかな。だったら凄い性能のスキルなんじゃない? これも確認してみようか。


――

アルギュロス ※一度のタスクで一度限り

一定時間の間、速度の数値を半分にする代わりに下がった数値分攻撃の数値が上がる

――


 ……イマイチよく分からない。速度の数値を半分にする代わりに下がった数値分攻撃の数値が上がる? ええと、具体的に考えてみるか。ヴァッシュMk−IIは攻撃が300速度が240だな。これを半分に……、いや待て。装備ボーナスがあったわ。


 だから速度が270になって、それを半分の135にすると。そしてその分攻撃に上乗せすれば良いんだよな。つまり攻撃が310から445になる。……単純にやばくね? 445とか見たこと無いぞ。


 しかもこれはあくまでヴァッシュMk−IIの場合だ。ヴァッシュMk−IIより速度の数値が高い機体ならもっと凄い上乗せが期待出来る。って言うかスキルを確認した上で装備ボーナスがえげつないな。速度の数値が高ければ高いほど上乗せされる恩恵が上がる以上は+30のボーナスがかなりありがたい。


 銃系統じゃ無いからヴァッシュMk−IIに装備はさせられないから使い始めるのはルブールの極化が終わってからか。色んな意味で楽しみだよ。確か5日後だっけ? それじゃあ当分先だな。


 アルギュロスの性能を確認したクロードはピクトに軽く挨拶をして鍛冶屋を出た。勢いよくヴァッシュMk−IIに乗り込むと今度はタスクの報告のためにクロードは教官室へと向かったのである。


――

教官室

――


「……クロードか、タスクの報告だな」


「そうです」


「……確かにタスクは完了している。依頼者もとても満足しておられた。これはタスクの報酬だ。受け取るが良い」


《11000Gを手に入れた》

《パーツの珠を手に入れた》

《18000Gを手に入れた》

《普通の設計図(陸)を手に入れた》

《陸のパーツの珠を手に入れた》

《20000Gを手に入れた》


 読んでくださりありがとうございます。

 とうとう虹の設計図から武器パーツが手に入りました。専用スキルもあるのでかなり強そうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ